食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03280150149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価30:2-メトキシ-4-(プロプ-1-エニル)フェニル 3-メチルブチレートに関する科学的意見書を公表
資料日付 2010年9月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月22日、香料グループ評価30 (FGE.30):2-メトキシ-4-(プロプ-1-エニル)フェニル 3-メチルブチレートに関する科学的意見書(2010年1月28日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 当該香料物質は、ヒドロキシプロペニルベンゼンのエステルである2-メトキシ-4-(プロプ-1-エニル)フェニル3-メチルブチレートである。二重結合の存在と位置によって、当該物質は幾何異性体として存在しうる。当該香料物質は、構造クラスIに分類される。当該香料物質は、アニス油中に自然に存在することが報告されている。
2. 標準的MSDI法(訳注:香料の年間生産量から摂取量を推定する手法)によると、本グループの当該香料物質の欧州における推定摂取量は0.012μg/人/日で、構造クラスIにおける許容摂取値(1
,800μg/人/日)を下回る。欧州における報告された年間生産量に基づくと(MSDI法)、欧州における生産量データが利用可能な当該香料物質及び構造クラスIの3種類の構造類似体(当該物質の安全性を確認する物質)の総複合摂取量は約140μg/人/日になる。この推定値は、構造クラスIの物質の許容摂取値1
,800μg/人/日より低い。
3. 利用可能なデータによると、遺伝毒性に関して、安全性上の懸念は生じない。当該香料物質は、無害な代謝物に代謝されることが予見される。毒性データが利用可能な場合、それらのデータは、本グループ評価における結論と矛盾しなかったことに留意された。げっ歯類における構造類似体イソオイゲノールの腫瘍の誘発は非遺伝毒性機序に結びつけられると科学パネル(CEF)は考えた。したがって、評価対象の本香料物質は、閾値に基づく手法、つまりFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価手順(訳注:摂取量、構造活性相関、代謝及び毒性に関する情報を統合する段階的な手法)を用いて評価することができる。
4. 標準的MSDI法に基づくと、本評価対象物質は、香料物質としての用途由来の推定摂取量において、安全性上の懸念を引き起こさないと考えられる。
5. mTAMDI法(訳注:食品摂取量と香料添加率から摂取量を推定する手法)を用いた場合、構造クラスIの当該香料物質の推定摂取量は2
,300μg/人/日であった。この推定摂取量は、構造クラスIの許容摂取値1
,800μg/人/日を超える。したがって、当該物質について信頼性のより高い暴露データが必要である。そうした追加データに基づき、当該香料物質をJECFA評価手順の各段階に沿って再検討することが望ましい。この評価手順の後に、追加の毒性学的データが必要になる可能性がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1787.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。