食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06760101535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、ビスフェノールA(BPA)に関するCOTポジションペーパーへの補足声明書を公表【1/3】 (2/4) |
| 資料日付 | 2026年7月6日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 4 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06760100535) COTは、欧州及び国際機関によって行われたその他の評価についても検討した。COTは、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の報告書(文献4、5)(特に第II部(文献5))を検討することは有用であると考えたものの、同報告書は2016年に公表されたものであり、したがってクリティカル・エンドポイント(critical endpoint)の選定やEFSAが2023年に採用したアプローチについては扱っていないことを指摘した。同報告書はEFSAの2023年評価以前に公表されており、EFSAの新たな意見書の作成には反映されたものと考えられるが、COTが提起した懸念に対する回答を与えるものではなかった。米国FDAは2024年に4件の研究に基づく技術的レビューを公表したが、COTはこれらすべての研究がBfRの評価においても検討されていたことを指摘した。COTは、この技術的レビューを明確かつ科学的に堅牢なものと評価した。しかし、WoEに関する判断の相違から、米国FDAはこれらの研究について異なる結論に至り、BPAに関する従来の見解を維持するとともに、現行の助言を変更する必要はないとの見解を示した。 COTは、RIVMが提示した代替物質のリスト及びEUにおいて代替物質について行われたその他の検討についても認識していた。しかし、代替物質の評価は、今回のCOTの活動における付託事項の範囲外であった。 免疫系への影響 2023年、EFSAはBPAに関する従来の評価を強化・更新し、BPAが免疫系に有害な影響を及ぼすことを示す十分に信頼性のあるエビデンスが存在すると結論した。特に、細胞性免疫に関する影響(血清及び組織中のインターロイキン(IL)-17レベルの上昇、刺激を受けた脾臓細胞によるIL-17産生、及びTh17細胞の割合の増加)や、アレルギー性肺炎症を示すその他の指標(血清免疫グロブリンE(IgE)の増加、気管支肺胞洗浄液(BALF)中の好酸球及び好中球の増加、及び好中球が関与する精巣上体の炎症)が認められた。EFSAは、WoEアプローチ及びBMD(ベンチマークドーズ)解析に基づき、免疫応答及び炎症反応に関与するTh17細胞の割合の増加が最も感受性の高いエンドポイントであり、したがってBPAばく露におけるクリティカル・エフェクト(critical effect)であると結論した。 BfRは、WoE評価の結果として、利用可能なデータはBPAの一貫した免疫毒性作用を示しており、そのエンドポイントはEFSAが特定したものと同様であると結論した。しかし、免疫毒性エンドポイントについては文献間で標準化が十分ではなく、中間エンドポイントは頻繁に調査されている一方で、有害なアピカル・アウトカム(apical outcome)に関する結果は十分に明確ではなかった。また、IL-17に対する影響は、マウス以外の動物種ではまだ確認されていなかった。 エビデンス全体を検討した結果、COTは、BPAが炎症及びTh17細胞の割合の増加を引き起こすことを示す明確なエビデンスが存在することを認めた。BfRと同様に、COTは、類似した試験条件下で実施された複数の研究において、同様の中間エンドポイントが評価されていることを指摘した。利用可能な研究は、雌雄マウスにおける胎生期及び新生児期のばく露を対象としており、雄ラットを用いた研究は1件(Ogoら(2018))(文献6))のみであった。COTが検討した研究では、動物は0.0075 μg/kg体重/日から50 mg/kg体重/日までの範囲でBPAにばく露された。研究及びエンドポイントによって、ばく露は妊娠0日目(GD0)のみ、あるいはGD0から出生後21日目(PND21)まで行われ、影響は一般的にPND21頃、あるいはPND40~50頃に観察された。成体期(約PND50(Gaoら(2020))(文献7)までのばく露や、PND170まで解析した研究(Malaiseら(2017a))(文献8)は少数であった。BPAによる有害影響は、ばく露濃度や期間が異なっていても概ね共通しており、約5~50 μg/kg体重/日のばく露で有意な影響が報告されている(Luoら(2016)(文献9)、Dongら(2023)(文献10)、Gaoら(2020)(文献7)、Wangら(2020)(文献11))。 一般に、マウス及びその出生仔へのBPAばく露により、インターフェロンガンマ(IFN-?)(結腸、固有層及び腸間膜リンパ節(MLN))、Th1細胞(脾臓)及びTh17細胞(固有層、MLN及び脾臓)の増加が認められた。一方で、リソソーム活性(腸)、免疫グロブリンA(IgA)濃度(糞便試料)、IgA産生形質細胞(固有層)、IgA陽性細胞(結腸)、活性化T細胞(固有層)、Th細胞(MLN)及び制御性T細胞(Treg細胞)(固有層、脾臓及びMLN)の減少、及び樹状細胞サブセットの変化が観察された。また、血清中ではIL-6、IL-17、IL-21及びIL-23濃度の増加が認められ、精巣上体ではIL-6の増加及び好中球の増加が観察された。さらに、血清中の抗オボアルブミンIgE濃度の変化や、脾臓細胞におけるIL-4、IL-13、腫瘍壊死因子α(TNF-α)及びIFN-?の産生変化も報告された。また、マクロファージ、リンパ球、好酸球及び好中球の割合の変化や、炎症関連遺伝子の発現亢進又は発現抑制も報告されている(Bodinら(2014)(文献12)、O’Brianら(2014)(文献13)、Luoら(2016)(文献9)、Malaiseら(2017b)(文献14)、Yeら(2023)(文献15)、Guら(2024) (文献16))。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06760102535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://www.gov.uk/government/publications/supplementary-statement-to-the-cots-position-paper-on-bisphenol-a-bpa/supplementary-statement-to-the-cots-position-paper-on-bisphenol-a-bpa |