メールマガジン 第441号

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内閣府 食品安全委員会e−マガジン 第441号 平成28年1月13日
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(今号の総文字数:約7,090字)
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┃今週の話題┃
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★「健康食品」に関するメッセージと報告書をとりまとめました
http://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.html

★皆さんの声を!「食品安全モニター」募集中!
http://www.fsc.go.jp/monitor/bosyu/h28bosyu.html

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【目次】

1.年頭所感 食品安全委員会委員長 佐藤 洋

2.食品安全委員会などの開催結果
・第590回食品安全委員会

★評価の要請
・農薬2品目
・微生物・ウイルス1案件
・遺伝子組換え食品等1品目

★専門調査会における審議結果
・農薬専門調査会「イソウロン」
・農薬専門調査会「イソキサチオン」
・農薬専門調査会「シメコナゾール」
・農薬専門調査会「スピロテトラマト」
・農薬専門調査会「ピリオフェノン」

★評価結果の通知
・プリオン「イタリアから輸入される牛肉及び牛の内臓」
・プリオン「めん羊及び山羊の牛海綿状脳症(BSE)対策の見直し」
・動物用医薬品「アルトレノゲスト」
・動物用医薬品「ロメフロキサシン」
・薬剤耐性菌「牛及び豚に使用するフロルフェニコール製剤に係る薬剤耐性菌」

★食品安全委員会の運営について(平成27年10月〜12月)
                             
3.食品安全委員会などの開催案内
・第591回食品安全委員会
・専門調査会

4.平成28年度食品安全モニターの募集

5.お知らせ(食品安全等に関するメールマガジンのご案内)

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1.年頭所感
「食品安全委員会の食品の安全確保に向けた取組」
食品安全委員会委員長 佐藤 洋
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謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
食品安全委員会は、食品の健康リスクを、科学的な知見を基に中立公正な立場から評価するリスク評価機関です。平成15年の発足以来、約2,000件の評価書を取りまとめました。
食品の健康リスクを科学的に評価する必要性は高まっています。さらに、昨今、食品の貿易は品目と量、そして相手国が多様化してきています。そこで、食料の生産量と質を確保するために新たに開発される農薬や添加物の使用に一定のルールを設けるためにも、リスク評価の必要性が増しています。
リスク評価の方法に関しましては、動物愛護やこれまでの評価で蓄積されたデータの有効活用の視点から、海外では新たな方法が検討されています。当委員会でも、“in vivo、in vitroからin silicoへ”(“生体内”、“試験管内”から“シリコン内(コンピューター上で)”へ)で言い表される新方法の導入に向けて、昨年、事務局に評価技術企画室を設置して取組を開始しております。
しかし、食品の健康リスクの評価だけが食品安全委員会の責務ではありません。もう一つ重要なことは、リスクコミュニケーション、すなわち、消費者、事業者など関係者全員が相互に理解を深め、情報共有や意見交換を行うことです。さらには、食品安全に関する知識と知恵を伝え、消費者からの疑問や意見も聞きつつ、国民が自らの選択で安全で豊かな食生活を送れるようになることも目指さなければなりません。そこで、食品安全委員会では、日々、ホームページ、季刊誌、Facebook、ブログ等様々な媒体を通じて、適時適切な情報発信に努めています。
特に「健康食品」に関しましては、その全般の安全性について見解を取りまとめて情報発信すべきとの企画等専門調査会からの提言を受け、昨年6月にワーキンググループを設置して、科学的な観点からリスクについて検討しました。そして、12月に、その結果を報告書として取りまとめるとともに、国民あてのメッセージを公表しました。さらに、私とワーキンググループ座長から、メッセージのエッセンスを「国民の皆様へ」と題して発表いたしました。
一方、国際的な情報の発信、リスク評価機関間の国際的な協力や情報交換などのコミュニケーションも不可欠です。昨年、当委員会は、9月にASAE(ポルトガル経済食品安全庁)、10月にANSES(フランス食品環境労働衛生安全庁)とMOC(協力覚書)を新たに締結するとともに、10月には、EFSA(欧州食品安全機関)とのMOCの内容を改定し、改めて締結しました。本年は、BfR(ドイツ連邦リスク評価研究所)との協力関係を強化していくこととしています。さらに、英文ホームページや英文ジャーナル“Food Safety”を通じて、国際社会への情報発信もより活性化していくべきではないかと考えています。
本年も、国民に信頼されるリスク評価機関として、国民の皆様の健康保護を最優先に、食品の安全性の確保に向けて、リスク評価とリスクコミュニケーションに取り組んでいく所存です。
新しい年が、皆様にとって幸多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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2.食品安全委員会などの開催結果
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■第590回食品安全委員会
日時:平成28年1月12日(火) 14:00〜15:33   
傍聴者:13名
議事概要:
(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関するリスク管理機関からの説明について
[1]農薬2品目
{1}ピカルブトラゾクス
{2}フルジオキソニル
・厚生労働省から説明
・農薬専門調査会で調査審議することとなった。
*{1}殺菌剤で、今回、稲、だいこん等への新規登録申請がされています。
*{2}殺菌剤で、稲、トマト等に使用します。今回、ぶどうへの適用拡大申請、魚介類への基準値設定の要請及びその他のきく科野菜へのインポートトレランス申請がされています。
[2]微生物・ウイルス1案件
・乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)の改正について(脱脂濃縮乳の規格基準)
・厚生労働省から説明
・本件については、食品安全基本法第11条第1項第2号の人の健康に及ぼす悪影響の内容及び程度が明らかであるときに該当することが確認された。
[3]遺伝子組換え食品等1品目
・RN-No.2株を利用して生産された5'-イノシン酸二ナトリウム
・厚生労働省から説明
・遺伝子組換え食品等専門調査会で調査審議することとなった。
*調味料として使用される食品添加物です。

(2)農薬専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
[1]「イソウロン」
[2]「イソキサチオン」
[3]「シメコナゾール」
[4]「スピロテトラマト」
[5]「ピリオフェノン」
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続きに入ることが了承された。
*[1]除草剤で、さとうきびに使用します。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[2]殺虫剤で、とうもろこし、みかん等に使用します。魚介類への基準値設定の要請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[3]殺菌剤で、おうとう、りんご等に使用します。今回、キャベツ、レタス等への適用拡大申請がされています。
*[4]殺虫剤で、きゅうり、なす等に使用します。今回、アスパラガスへの適用拡大申請及び未成熟とうもろこし、キャベツ等へのインポートトレランス申請がされています。
*[5]殺菌剤で、小麦、きゅうり等に使用します。今回、ピーマン、かぼちゃ等への適用拡大申請がされています。

(3)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
【食品健康影響評価】
以下の審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省及び農林水産省)へ通知することとなった。
[1]プリオン「イタリアから輸入される牛肉及び牛の内臓」
・リスクの差は、あったとしても非常に小さく、人への健康影響は無視できる。
[2]プリオン「めん羊及び山羊の牛海綿状脳症(BSE)対策の見直し」
・国内措置の検査対象月齢とSRMの範囲及び国境措置について、リスクの差は、あったとしても非常に小さく、人への健康影響は無視できる。
[3]動物用医薬品「アルトレノゲスト」
・一日摂取許容量(ADI)を0.00004 mg/kg 体重/日と設定する。
[4]動物用医薬品「ロメフロキサシン」
・一日摂取許容量(ADI)を0.025 mg/kg 体重/日と設定する。
[5]薬剤耐性菌「牛及び豚に使用するフロルフェニコール製剤に係る薬剤耐性菌」
・フロルフェニコール製剤を牛及び豚に使用することによって選択
された薬剤耐性菌が、食品を介してヒトの健康に影響を与える可能性は無視できる程度と考えた。
*[3]ホルモン剤で、国内で動物用医薬品の承認はありません。インポートトレランス申請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[4]フルオロキノロン系の抗菌性物質で、点眼薬として馬の結膜炎、角膜炎等の治療に使用されます。
*[5]チアンフェニコール系抗菌性物質で、牛及び豚の細菌性肺炎等の治療に用いられます。

(注)*の記述は、物質の概要です。

(4)食品安全委員会の運営について(平成27年10月〜12月)
・事務局から報告。

詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20160112fsc

■専門調査会 【薬剤耐性菌に関するWG】
○第3回薬剤耐性菌に関するワーキンググループ
日時:平成27年12月24日(木) 14:00〜15:31
議題:(家畜等に使用するバージニアマイシン)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151224so1

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3.食品安全委員会などの開催案内
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■第591回食品安全委員会
日時:平成28年1月19日(火) 14:00〜
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成28年1月14日(木) 15:00頃にホームページに掲載予定

■専門調査会 【農薬】【器具・容器包装】
○第131回農薬専門調査会幹事会 
日時:平成28年1月14日(木) 14:00〜
議題:(フィプロニル、プロフェノホス)
http://www.fsc.go.jp/senmon/nouyaku/annai/nouyaku_annai_kanjikai_131.html

○第41回器具・容器包装専門調査会 
日時:平成28年1月20日(水) 9:30〜
議題:(フタル酸ジイソデシル(DIDP))
http://www.fsc.go.jp/senmon/kiguyouki/annai/kigu_youki_annai_41.html

○第50回農薬専門調査会評価第四部会(非公開)
日時:平成28年1月20日(水) 14:00〜
議題:(ニテンピラム)
http://www.fsc.go.jp/senmon/nouyaku/annai/nouyaku_annai_hyouka4_50.html

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4.平成28年度食品安全モニターの募集
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食品安全委員会では、広く食品の安全に関してご意見を頂くとともに、食品安全に関する知識を普及して頂くために、「食品安全モニター」制度を設けています。今回は、100名程度を募集します。
(1)活動内容
[1]食品安全モニター会議への出席(全国9ブロック・年1回)
[2]アンケート等への協力(年1回程度)
[3]食品の安全に関する提案(随時)
[4]食品の安全に関する情報の地域の方々への提供(日常生活を通じて可能な範囲でお願いします)
[5]食品の安全に関する危害情報を入手した場合の報告
(2)応募締切
平成28年2月8日(月)10:00

応募資格や応募方法などの詳細はこちらをご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/monitor/bosyu/h28bosyu.html

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5.お知らせ(食品安全等に関するメールマガジンのご案内)
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■食品安全エクスプレス(毎日)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/johokan/mail_magagine.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

■関東農政局では、行政情報・地域の食と農のイベント情報等などの話題をタイムリーにお知らせするためメールマガジンを発行しております。
配信を希望される方は、こちらからお願いします。
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■北陸農政局メールマガジン「あぐり北陸」
(配信登録をされる方はこちらからお願いします。)
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■九州農政局では、地域で食料・農業・農村の振興や活性化に取り組んでいる皆さんに、農林水産行政に関する情報や農林水産業に関する情報をお届けするメールマガジンを発行しております。
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(編集後記)
あけましておめでとうございます みなさまのご多幸とご健康をお祈りいたします 本年も食品安全委員会e-マガジンをよろしくお願いいたします
既にお知らせしたように、今、食品安全委員会では「食品安全モニター」を募集しています。
食品関連分野を専攻された方や食品関係のお仕事に携わったことのある方、日常生活の中で、食品安全に関するご提案をお寄せいただいたり周囲の方への情報提供をしていただけませんか?
応募締切は2月8日です。詳しくは食品安全委員会ホームページをご覧ください。
(ぽにょ)

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[お知らせ]
■食品安全委員会e-マガジン第442号は、平成28年1月20日(水)配信予定です。
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