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食品安全委員会e-マガジン第394号


食品安全委員会e-マガジン第394号


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内閣府 食品安全委員会e-マガジン 第394号 平成27年1月8日
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(今号の総文字数:約7,750字)

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┃今週の話題┃
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★食品安全行政に皆さんの声を!「食品安全モニター」募集中
http://www.fsc.go.jp/monitor/2612/27monitor-boshu.html

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【 目 次 】
1.年頭所感 食品安全委員会委員長 熊谷 進

2.食品安全委員会などの開催結果
[1]第543回食品安全委員会

★評価の要請
・プリオン1案件

★専門調査会における審議結果
・微生物・ウイルス専門調査会「豚の食肉の生食に係る規格基準の
設定」、「清涼飲料水の規格基準(保存基準)の一部改正」

★評価結果の通知
・遺伝子組換え食品等「AHD株を利用して生産されたL-ヒドロキ
シプロリン」
・遺伝子組換え食品等「ATC1562株を利用して生産された
25-ヒドロキシコレカルシフェロール」
・遺伝子組換え食品等「チョウ目及びコウチュウ目害虫抵抗性並
びに除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(DP-004114-3)」
・農薬及び動物用医薬品「スピノサド」

★専門調査会における審議結果
「スピノサドを有効成分とする鶏舎噴霧剤(エコノサド)」

★食品安全委員会の運営について(平成26年10月~12月)

[2]専門調査会
・第34回器具・容器包装専門調査会
・第42回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)

3.食品安全委員会などの開催案内
・第544回食品安全委員会
・専門調査会

4.リスクコミュニケーション

5.お知らせ(食品安全等に関するメールマガジンのご案内)

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1.年頭所感
「食品安全委員会の食品の安全確保に向けた取組」
食品安全委員会委員長 熊谷 進  
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謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
食品安全委員会は、リスクアナリシスの考え方に基づいて我が国の
食品安全を確保するため、国民の皆様の健康保護を最優先に、科学
的知見に基づき、客観的かつ中立公正な立場から食品健康影響評価
を行ってまいりました。
当委員会では、これまで1,700件を超える食品健康影響評価を行っ
ており、昨年も、農薬、食品添加物等、250件あまりの評価を取り
まとめました。その中には、BSE対策におけるゼラチン等に係る規
制の見直しもあり、また、農薬については、短時間の経口摂取による
健康影響の指標であるARfD(急性参照用量)の設定にも新たに取り組み
始めたところです。
一昨年から評価に取り組んでいる「アクリルアミド」は、本年中に
評価を終えることとしています。
さらに、食品の安全に関する科学的な情報を、国民の皆様に分かり
やすく発信することにも努めています。昨年は、食品の安全に関し
て、トランス脂肪酸やアクリルアミドなどが注目されましたが、こ
れらについても、季刊誌やホームページを通じて、科学的に適切な
情報発信に取り組むとともに、メールマガジンや昨年2月に新たに
開設したFacebookを活用して、機動的な情報発信を行っています。
リスクコミュニケーションについては、関係府省とも連携し、各地
で意見交換会を開催するなどの取組を重ねておりますが、より適切
かつ効果的なあり方を検討するため、昨年5月に学識経験者等をメ
ンバーとする勉強会を立ち上げ、活発に議論していただいていると
ころです。
また、海外との連携にも力を入れています。一昨年創刊した英文ジ
ャーナル『Food Safety』により、当委員会が行った評価結果等を
海外へ積極的に発信しているほか、昨年は、6月にFSANZ(豪州・
ニュージーランド食品基準機関)、11月にEFSA(欧州食品安全機
関)との定期会合を行い、また、6月にビスフェノールAに関して
EFSA、FDA(米国食品医薬品庁)と、11月にリスクコミュニケーション
に関してEFSA、ANSES(フランス食品環境労働衛生安全庁)と国際セ
ミナーを開催し、各国の専門家と有意義な情報・意見交換を行いま
した。
本年も、国民に信頼されるリスク評価機関として、食品の安全の確
保に向けて、リスク評価とリスクコミュニケーションに、鋭意、取
り組んでいく所存です。
最後になりましたが、本年が、皆様にとって幸多き年となりますよ
う、心よりお祈り申し上げます。

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2.食品安全委員会などの開催案内
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■第543回食品安全委員会
日時:平成27年1月7日(水) 14:00~15:22
傍聴者:17名
議事概要:
(1) 食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関
するリスク管理機関からの説明について
・プリオン1案件
・動物用生物由来原料基準の一部改正
・農林水産省から説明
・本件については、プリオン専門調査会において審議することとなった。

(2)微生物・ウイルス専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
[1]「豚の食肉の生食に係る規格基準の設定」
・担当委員の佐藤委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。

【審議結果の報告】
[2]「清涼飲料水の規格基準(保存基準)の一部改正」
・担当委員の佐藤委員から説明。
・本件については、食品安全基本法第11条第1項第2号の「人の健
康に及ぼす悪影響の内容及び程度が明らかであるとき」に該当すると
認められる。
なお、本件については、答申に「引き続き原水の管理を適切に行う
ことが望ましい」旨を記載することとし、同規定に関するこれまで
の取扱いと同様に、意見・情報の募集手続は行わないことが確認さ
れた。

(3)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
【食品健康影響評価】
以下の審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省及び農林
水産省)へ通知することとなった。
[1]遺伝子組換え食品等「AHD株を利用して生産されたL-ヒドロキ
シプロリン」
・「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、アミ
ノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の安全
性評価の考え方」に基づき、安全性が確認されたと判断した。
[2]遺伝子組換え食品等「ATC1562株を利用して生産された
25-ヒドロキシコレカルシフェロール」
・「遺伝子組換え飼料及び飼料添加物の安全性評価の考え方」に基
づき、「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、
アミノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の
安全性評価の考え方」に準じて評価した結果、当該飼料添加物を摂
取した家畜に由来する畜産物の安全上の問題はないと判断した。
[3]遺伝子組換え食品等「チョウ目及びコウチュウ目害虫抵抗性並
びに除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(DP-004114-3)」
・「遺伝子組換え飼料及び飼料添加物の安全性評価の考え方」に基
づき評価した結果、改めて「遺伝子組換え食品(種子植物)の安全
性評価基準」に準じて安全性評価を行う必要はなく、当該飼料を摂
取した家畜に由来する畜産物について安全上の問題はないと判断し
た。
[4]農薬及び動物用医薬品「スピノサド」
・本件については、農薬専門調査会での審議を行う必要はなく、以前の
委員会で決定した評価結果と同じである、一日摂取許容量を0.024 mg/
kg 体重/日と設定する。

*[1] L-ヒドロキシプロリンは、調味料及び強化剤の目的で使用さ
れます。
*[2]豚及び鶏を対象とする飼料の栄養成分の補給を目的として使
用されます。
*[3] チョウ目及びコウチュウ目害虫に対する抵抗性及び除草剤
グリホシネートに対する耐性をもつトウモロコシです。
*[4]殺虫剤で、国内外において各種農作物の害虫駆除を目的とし
た農薬として使用されるほか、海外においては、動物用医薬品とし
て牛及び羊における外部寄生虫の駆除等に用いられます。

(4)動物用医薬品専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
・「スピノサドを有効成分とする鶏舎噴霧剤(エコノサド)」
・担当委員の三森委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。
*鶏舎内のワクモの駆除に用いられます。

(注)*の記述は、物質の概要です。

(5)食品安全委員会の運営について(平成26年10月~12月)
・事務局から報告。

(6)その他
・ポーランド産の牛肉の混載事例について
・事務局から報告。

詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20150107sfc

■専門調査会 【器具・容器包装】【農薬】

○第34回器具・容器包装専門調査会
日時:平成26年12月18日(木) 9:00~11:37
議題:(フタル酸ベンジルブチル(BBP))
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20141228ky1

○第42回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)
日時:平成26年12月19日(金) 14:00~16:22
議題:(テプラロキシジム)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20141219no1

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3.食品安全委員会などの開催案内
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■第544回食品安全委員会
日時:平成27年1月13日(火) 14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題: 詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/annai544.html

■専門調査会【添加物】【動物用医薬品】【栄養成分WG】
○第138回添加物専門調査会
日時:平成27年1月14日(水) 10:00~
議題:(1-メチルナフタレン)
http://www.fsc.go.jp/osirase/tenkabutu_annai138.html

○第175回動物用医薬品専門調査会
日時:平成27年1月15日(木) 14:00~
議題:(クロサンテル、フルアズロン)
http://www.fsc.go.jp/osirase/doubutu_annai175.html

○第1回栄養成分関連添加物ワーキンググループ
日時:平成27年1月19日(月) 14:00~
議題:
(1)栄養成分関連添加物ワーキンググループの設置経緯について
(2)専門委員・専門参考人紹介及び座長の選出
(3)亜セレン酸ナトリウムに係る食品健康影響評価について
http://www.fsc.go.jp/osirase/wg_tenkabutu_eiyoseibun_annai1.html

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4. リスクコミュニケーション
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「食品に関するリスクコミュニケーション食品中の放射性物質に対
する取組について」

■意見交換会の開催案内
・長野県
日時:平成27年1月23日(金) 13:30~16:00
場所:長野市生涯学習センター(長野市)

詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/risk_radiosub_annai261111.html

食品のリスクを考えるフォーラム

~食品添加物について知ろう!考えよう!~
■意見交換会の開催案内
・福井県
日時:平成27年1月23日(金) 13:00~16:15
場所:福井市AOSSA 7階 706・707号室
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/risk_tenkaforum_fukui_annai270123.html

~遺伝子組換え食品について学ぼう~
■意見交換会の開催案内
・熊本県
日時:平成27年1月30日(金) 13:30~16:30
場所:熊本県八代地域振興局 大会議室
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/risk_kumamoto_gmforum_annai261127.html

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5.お知らせ(食品安全等に関するメールマガジンのご案内)
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■食品安全エクスプレス(毎日)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/johokan/mail_magagine.html

■農林水産省メールマガジン
(農林水産省の動き、施策の紹介、新着情報等)の配信登録をされる
方は、こちらからお願いします。
http://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/index.html#a2
バックナンバーはこちら
http://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/bk.html

■東北農政局メールマガジン
http://www.maff.go.jp/tohoku/press/mg/index.html

■関東農政局では、行政情報・地域の食と農のイベント情報等など
の話題をタイムリーにお知らせするためメールマガジンを発行して
おります。
配信を希望される方は、こちらからお願いします。
http://www.maff.go.jp/kanto/houdou/kouhou/merumaga/index.html

■北陸農政局メールマガジン「あぐり北陸」
(配信登録をされる方はこちらからお願いします。)
http://www.maff.go.jp/hokuriku/mm/agrihokuriku.html

■東海農政局メールマガジン「とうかいほっとメール」
http://www.maff.go.jp/tokai/mail/index.html

■近畿農政局メールマガジン「近畿アグリレター 」
http://www.maff.go.jp/tokai/mail/index.html

■中国四国農政局メールマガジン「中国四国あぐりレター 」
http://www.maff.go.jp/chushi/mailm/index.html

■九州農政局では、地域で食料・農業・農村の振興や活性化に取り
組んでいる皆さんに、農林水産行政に関する情報や農林水産業に関
する情報をお届けするメールマガジンを発行しております。
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■沖縄総合事務局メールマガジン「おきなわAFFメール」
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