Q&A詳細

評価案件ID mob07003000005
タイトル 末梢神経からの異常プリオン検出について
公表日 2007年10月26日
問い合わせ・意見 BSE感染牛の死亡検査結果で、特定危険部位とされていない末梢神経組織部分に異常プリオンたんぱく質が見つかった。特定危険部位の定義づけの根拠やその見直しについて、消費者にわかる形での報告が求められる。
問い合わせ・意見分類 BSE関係
コメント元 食品安全委員会
コメント ※これらの回答は過去の一時点の科学的知見を基にしています。
 最新の科学的知見はこちらをご覧ください。
 http://www.fsc.go.jp/sonota/bse1601.html


(平成16年11月分)
SRMの範囲に関しては、欧州におけるBSE感染牛の各組織のマウスへの接種試験等の結果に基づいて定められております。末梢神経はこの試験で感染性が認められていないことから、SRMとされておりません。
BSE感染牛(死亡牛)の末梢神経組織の一部や副腎から微量の異常プリオンたん白質が検出されたとの報告については、食品安全委員会プリオン専門調査会において議論され、現在行われている感染性の試験結果等の結果を待って、引き続き専門家による科学的な議論を慎重に進めていくことが必要であるとされたところです。食品安全委員会としては、今後とも、中立・公正な立場から、最新の科学的知見に基づき、リスク評価を行ってまいります。 <!--PAUSE-->
コメント元 食品安全委員会及び厚生労働省及び農林水産省
コメント (平成16年12月分)
我が国では、安全な牛肉を流通させるため、と畜場において特定危険部位(SRM)除去とBSE検査を行っており、BSE検査で陽性となった牛は焼却され、食肉として出回ることはありません。
現行のSRM以外の末梢神経組織から異常プリオンたん白質が検出されたとの研究発表結果は、農林水産省の動物衛生研究所により発表されたものでありますが、
① この牛が94ヶ月齢の高齢牛で病勢が進行しており、延髄閂部の検査によって確実に感染が検出できる状況であるとともに、検出された異常プリオンたん白質は微量であったこと
② わが国ではBSE検査で陽性となった牛については焼却処分とし、食肉として流通させない仕組みとなっていること
③ 欧州におけるBSE感染牛の末梢神経線維を使った動物試験では感染性が認められていないこと
等から、直ちに現在のBSE対策を変更する必要はないと考えています。
今後行われる感染性の試験結果や海外での知見を踏まえ、食品安全委員会のリスク評価に基づき対応することとしています。
詳しくは、厚生労働省と農林水産省としての考え方をホームページにQ&Aとして掲載しています。http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20041101press_7.htm <!--PAUSE-->
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