研究情報詳細
| 評価案件ID | cho99920242305 |
| 評価案件 | 食品に含まれるトランス脂肪酸の摂取量推計に係る研究(課題番号:JPCAFSC20232305) |
| 資料日付 | 2025年3月31日 |
| 分類1 | --未選択-- |
| 分類2 | --未選択-- |
| 事業概要 | 食品中トランス脂肪酸の分析と一日摂取量の推計を行った。食品中トランス脂肪酸含有量データは、本研究では牛乳、ヨーグルト、バターなど反芻動物由来のものが主な食品群(小分類)を中心に分析した結果を用いた。加工食品については農林水産省が令和4、5年度(2022、2023年度)に実施した実態調査の結果を食品群(小分類)ごとに整理して用いた。本研究及び農林水産省の両データを食品群(小分類)で重複しないように統合し、トランス脂肪酸が含まれると想定される食品群(小分類)からのヒトのトランス脂肪酸一日摂取量総計の推計に用いた。 トランス脂肪酸の一日摂取量の総計をエネルギー比で見ると、平均値(中央値)では男性で0.29~0.39 %(0.21~0.34 %)、女性で0.33~0.40 %(0.24~0.36 %)、年齢区分では7~14歳の値が高い傾向にあるのは前回調査と同様であるが、WHOが推奨するエネルギー比で1 %未満を大きく下回っていることが確認された。95パーセンタイル値でも、女性の20代を除きすべての年齢層と男女で1 %を下回っている。加工食品等からのトランス脂肪酸含有量が総じて低くなっており事業者の自主的な低減対策が一層進んでいるものと考えられた。 今後WHOにおいてもトランス脂肪酸の定義にトランス配置を持つ共役リノール酸を含める動きもあることから、トランス配置を持つ共役リノール酸の一日摂取量も考慮が必要となる可能性がある。今回推計したトランス脂肪酸量に対してトランス共役リノール酸は概ねその10 %の量が見て取れるが、これらを考慮してもトランス脂肪酸の総摂取量はエネルギー比で1 %を大きく下回っている。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
| 事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
| 実施機関 | 食品安全委員会 |
| 添付資料ファイル |
