研究情報詳細
| 評価案件ID | cho99920242302 |
| 評価案件 | 国際動向に鑑みた食品中の残留農薬に係る発達神経毒性学分野のリスク評価手法に関する研究(課題番号:JPCAFSC20232302) |
| 資料日付 | 2025年3月31日 |
| 分類1 | --未選択-- |
| 分類2 | --未選択-- |
| 事業概要 | 発達神経毒性(DNT)評価にあたりテストガイドラインに準拠した動物試験データがない場合においても、代替法試験や公表論文を含めて総合的にリスク評価を行うことが求められる。公正かつ効率的なリスク評価を遂行していくために必要な評価指針の作成が必須である。 本研究ではDNT評価指針作成を目的とし、まず、DNT評価の必要性の可否に関わる毒性所見を検討するため欧米のDNT評価法を調査した。その結果、DNT試験所見と他毒性試験所見との間に明確な関連性はなかった。しかし、一部の農薬で生存率低下や死亡数増加が共通してみられた。また、OECDが開発中である17種類のin vitro DNT battery tests の概要および動向を調べた。現在、バリデーション試験に向け被験物質の選定が実施されている。さらにDNT発現となりうる妊娠期甲状腺ホルモン低下による次世代脳発達への影響の評価法に関して国内研究試験施設にアンケート調査を行うと共に、妊娠期コホート比較甲状腺試験を実施し基礎データを得た。早急の課題である判定基準設定や低濃度域の測定法標準化には基礎データの蓄積が必要である。 得られた結果に基づいて、既存試験データ(ドシエ記載内容)、in vitro試験も含めた機序解明試験、公表文献などからDNTを評価する指針案を立案した。この指針案は国際動向に鑑みながら改良していく必要性は残されている。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
| 事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
| 実施機関 | 食品安全委員会 |
| 添付資料ファイル |
