研究情報詳細
| 評価案件ID | cho99920242207 |
| 評価案件 | 食品中に存在するナノ粒子のリスク評価手法に関する研究(課題番号:JPCAFSC20222207) |
| 資料日付 | 2025年3月31日 |
| 分類1 | --未選択-- |
| 分類2 | --未選択-- |
| 事業概要 | 本研究では、EFSAのリスク評価ガイダンスを基本として、食品中のナノ粒子のリスク評価にとって最も重要な課題である食品中のナノ粒子分析を行うための現実的な課題整理や実際の分析手法を用いた実験的試行に焦点当てつつ、食品中のナノ粒子のリスク評価の留意事項の基本的な考え方の骨子案とナノ粒子の分析法の注意事項を取り纏めることを目的とした。 基本的な考え方の整理としては、欧州の評価状況とEFSAのガイダンスの構成を調査し、分析法における留意事項を纏めるために、二酸化チタンや二酸化ケイ素を用い人工消化液中での分散性を評価するケーススタディを行った。単一粒子誘導結合プラズマ質量分析法では、人工消化液中での粒子の凝集性が測定環境でのコンタミネーション、粒子密度の設定などが評価に影響することが分かった。また、動的光散乱法は小粒径の検出に優れる一方、レーザー回折法は広範な粒径分布の把握に適しており、両者の併用が有効であることが示唆された。 これらの知見をもとに、食品中ナノ粒子の安全性評価に関する基本原則案を作成し、構成は、1章「背景と目的」、2章「評価の基本的な考え方」、3章「評価の実施手順」、4章「リスク判定」、および「Appendix」からなる内容とした。現在、EFSAのガイダンスの改訂作業が予定されており、本研究の骨子案も国際的動向に応じて更新が必要である。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
| 事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
| 実施機関 | 食品安全委員会 |
| 添付資料ファイル |
