研究情報詳細

評価案件ID cho99920222103
評価案件 食品中の汚染物質のリスク評価手法に関する研究 (研究課題番号JPCAFSC20212103)
資料日付 2023年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要  汚染物質のリスク評価においては、ばく露経路(食品中に含有されるもののほか、環境由来/食品調理過程での生成など)や体内動態を踏まえたばく露量推定、動物試験及び疫学研究などに基づき、評価が行われる。本研究では、汚染物質のリスク評価に利用するデータ及びそのデータの妥当性を判断する際に確認するべき事項を整理するとともに、標準的な手法を作成し、ガイドラインを作ることが可能か検討し、もし可能と判断されたならばガイドラインを作成することとした。
 汚染物質・化学物質としてすでに公表されている全評価書を収集し、点検基準に基づきレビュー作業を実施した。リスク評価に利用するデータについて、国外の評価手法に関するガイダンス、動向等を踏まえ項目を決定し、これまでの評価書で書かれていたのか、否かの一覧表を作成した。
 リスク評価書のレビューの結果、対象物質毎にひとつずつ考え方が特徴的な評価がなされるため、一律の詳細なガイドラインを作成することが極めて困難であると結論した。汚染物質のリスク評価においては、農林水産省、厚生労働省等のリスク管理機関からの食品健康影響評価の依頼時に、背景となる調査審議対象物質により問題となっている事象、必要となる評価事項等をリスクアセスメントポリシーにより明らかにすることが必要である。チェックリストによる情報収集では、リスクアセスメントポリシーに応じた重みを付けた整理を行い、リスク評価値を導出することが重要である。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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