研究情報詳細

評価案件ID cho99920222101
評価案件 遺伝子組換え台木と非組換え穂木の間の生体成分輸送に起因する食品安全性の評価点解明 (研究課題番号JPCAFSC20212101)
資料日付 2023年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要  遺伝子組換え (GM) 作物と非組み換え (non-GM) 作物を用いた接ぎ木 (トランスグラフト) によって、ゲノム配列の改変なしに、non-GMの可食部に有用形質を付与する新しい栽培技術 (New Plant Breeding Technology, NBT) が開発されている。本研究では、GM台木由来の組換えタンパク質がnon-GM穂木に移行する可能性を解析するためのモデル接ぎ木作物を作出し、non-GM穂木の可食部を食品とする場合の安全性評価点を明らかにすることを目的とした。マルチオミクス研究と食品成分分析によってnon-GM可食部の食品安全性に懸念される要因は検出されなかったが、GM台木由来の組換えタンパク質や代謝成分がnon-GM部位の可食部に移行することが明らかとなった。このようなトランスグラフト作物から収穫されるnon-GM部位を食品として利用する場合には、 (1) GM台木由来の組換えタンパク質がnon-GM部位に移行することを前提として、そのGM作物の安全性がすでに審査・確認されているかどうか、また、(2) 内生タンパク質や代謝物も台木・穂木間で移行することから、接ぎ木に用いる植物種のHOSU (history of safe use) 情報も安全性審査の評価点となることを示した。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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