研究情報詳細

評価案件ID cho99920221906
評価案件 国際動向に立脚した農薬代謝物の新たなリスク評価手法に関する研究 (研究課題番号1906)
資料日付 2023年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要  本研究班では、農薬代謝物の安全性評価において、近年、海外評価機関等で取り入れられている新たな評価手法を適用した我が国における新たな農薬代謝物の安全性評価の考え方を提案することを目的とした研究を行った。海外評価機関としてEFSAおよびJMPRにおける農薬代謝物の安全性評価手法の調査を行うとともに各評価機関の評価書をもとにin silico手法やTTC評価が適用された評価事例について調査を行い、我が国における評価との違いについて解析を行った。更にin silico評価を実施し、適用について検討を行った。一方、OECD Residue Definitionガイダンス改訂の議論に参画し情報収集を行った。最終的に、OECDガイダンス改訂版ドラフトをもとに農薬残留物評価指針案(以下「指針案」。)を作成した。併せて、指針案を我が国の評価に適用するにあたって検討もしくは注意すべき事項を参考資料として示した。指針案と現在の我が国における評価との主な違いは、毒性評価の対象とする代謝物の選択基準やラットで検出された代謝物の除外基準の明確化、QSARやリードアクロスによるin silico評価やTTC評価の適用などがあげられる。指針案を適用し、我が国においても国際動向に立脚した最新のリスク評価手法を適用したリスク評価を実施することが重要である。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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