研究情報詳細
評価案件ID | cho99920212009 |
評価案件 | ベンチマークドーズ法によるアレルギー症状誘発確率の検討 (研究課題番号JPCAFSC20202009) |
資料日付 | 2022年3月31日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
事業概要 | 食物アレルギーは、ごく微量のアレルゲンで症状が出るため、食品ごとの抗原表示が社会的に重要である一方、最終製品の中に含まれる特定原材料などの総タンパク質が、数µg/mLまたは数µg/g未満の場合は、表示の必要がないが、その妥当性についての科学的検証はまだない。 本研究は、複数の施設における食物経口負荷試験(以下、OFC)のデータを元に、ベンチマークドーズ法を用いて摂取による即時型アレルギー症状の誘発確率を推定することを目的としたものである。 協力施設より合計7 ,817例 のOFCデータを収集し、ベイズベンチマークドーズ法を用いて、摂取したタンパク質量に対する症状誘発確率と症状誘発用量(Eliciting Dose; ED)およびその95%信頼区間を算出した。即時型症状の既往があり、OFC時に対象食物を完全に除去していた症例を解析の対象とした。 鶏卵、牛乳、小麦の症例数は、それぞれ3 ,266 、1 ,746、492 であった。これら3抗原のED01とED05はそれぞれ3.02 mg(95%CI: 1.45-5.09)/ 17.7 mg(11.4-24.1) , 0.23 mg(0.10-0.42)/ 2.03 mg(1.19-3.06) , 0.39 mg(0.11-0.85)/ 2.66 mg(1.24-4.50) であった。併せて年齢・性別や特異的IgEなどを共変量として組み込んだモデルを作成した。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |