研究情報詳細

評価案件ID cho99920211903
評価案件 認知心理学を応用した中学生・高校生を対象とした食品安全に関する理解促進プログラム(教材)の開発 (研究課題番号1903)
資料日付 2021年10月29日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 一般的には食品安全に関する知識の伝達は、他の知識と比較しても誤った知識の伝達が行われていることが多い。本研究では、中学生・高校生を対象とした食品安全に関する科学的な見解と合致した知識の伝達や判断を促進する教育プログラム(教材)を作成した。
教材はカードゲーム形式で知識の伝達や、判断についての啓発を行うものであり、グループワークを通して実施することで他者の考え方に触れる機会も得る。また、カードゲームを実施する前には課題の効果を高める目的のアイスブレイクを、実施後には食品安全に対する持続的な関心を想起できるような総括的なメッセージを加えた。
教材の中核となるカードゲームを作成するに当たっては、幅広いステークホルダーを対象にカードゲームで使用する問題を考案するワークショップを開催し、そこで得られたアイデアをベースに問題を考案した。その後、クラウドソーシングを通して、これらの問題の難易度調査を行った。最終的に、調査結果に基づき、項目反応理論による統計的分析を行い、カードゲームで用いる問題を選定した。
作成した教材は中学生、高校生、および、大学生に実施し、その効果を検証した。その結果、いずれにおいても食品安全に関する知識の向上が認められ、特にカードゲームのみでも効果が期待できることが示された。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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