研究情報詳細
評価案件ID | cho99920181603 |
評価案件 | 食品用ペットボトルから溶出する化学物質の摂取量の推定に関する研究 |
資料日付 | 2018年3月31日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
事業概要 | ペットボトルから溶出する化学物質の摂取量推定のために、溶出物質の同定と定量を行った。試料は、国内において多く消費されている清涼飲料用の未使用のペットボトルとした。 まず、溶出する可能性のある化学物質を物性ごとに適した分析装置を用いて探索し、14物質を同定した。これに既知のモノマーや環状オリゴマー等を加えた計25物質を溶出試験の対象とした。 食品擬似溶媒への溶出量を高感度かつ高精度に定量するために、迅速で簡易な分析法を確立した。溶出試験は保存温度を25℃、40℃、60℃と変えた10日間の短期間試験と、ペットボトル飲料の賞味期限が比較的長いことから、25℃で3~12ヶ月の長期間試験を行った。その結果、アンチモン、ゲルマニウム、2-メチル-1 ,3-ジオキソラン、新規に同定した末端がカルボキシ基のオリゴマー2種類、ビスヒドロキシエチルテレフタル酸、環状3量体、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドの溶出がみられ、いずれも保存温度は高いほど、保存期間は長くなるほど溶出量が増加した。溶出試験を実施した25物質について、25℃12ヶ月での溶出量と、一日あたりのペットボトル入り清涼飲料の摂取量より推定ばく露量を算出した。 本研究は、国内流通ペットボトルを対象とした1年間にもおよぶ長期溶出試験を実施した初めての研究報告である。 |
事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |