研究情報詳細

評価案件ID cho99920181015
評価案件 食事由来アクリルアミドばく露量推定方法の開発と妥当性の検討および大規模コホート研究に基づく発がんリスクとの関連に関する研究
資料日付 2018年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 本研究では、日本人のアクリルアミド(AA)ばく露量を評価し、発がんリスクとの関連を検討することを目的とした。第一に、食事由来AAばく露量推定妥当性の検討では、連続2日秤量法食事記録(DR)および食物摂取頻度調査法(FFQ)既存データ(14名)を用いてAAばく露量を推定し、同じ対象者からDRと同日に収集した陰膳法(DM)食品サンプル分析値と比較した。その結果、DRから推定されたばく露量はDMとの相関が高かった。
第二に、AAばく露量とがん罹患リスクとの関連の検討を行うため、多目的コホート研究の一部の集団(550名)を対象に実施された28日DRを比較基準として、FFQを用いたばく露量の推定妥当性を明らかにした。さらにコホート集団全体においてFFQを用いたばく露量を算出し、約15年追跡後のがん罹患リスクを部位別に解析した。その結果、多く部位のがん(乳、卵巣、肺、食道、胃、大腸、腎臓、膀胱、前立腺)罹患との関連は認められなかった。子宮体がんおよび肝臓がんでは予防的な傾向がみられたが、これらのがんはコーヒー摂取が予防的に働くため、寄与食品であるコーヒーの関連によるものと考えられた。
最後に、ばく露の生体指標としてAA-ヘモグロビン(AA-Hb)付加体量を測定した。DMサンプル分析値を伴う119 名の血液、尿及びFFQを収集し、赤血球中のAA-Hb付加体をN-alkylエドマン法を用いた測定法を確立した。DMおよびFFQによるばく露量が高い群ほどAA-Hb付加体濃度は高かった。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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