研究情報詳細
評価案件ID | cho99920110903 |
評価案件 | かび毒・きのこ毒の発生要因を考慮に入れたリスク評価方法の開発(研究課題番号0903) |
資料日付 | 2012年3月30日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
事業概要 | 本研究では、米のかび毒やきのこ毒の健康影響評価に有用な知見を得るために、米かび毒の摂取形態モデルの構築、米のかび毒の一斉分析、毒性影響、スギヒラタケの食中毒病因物質を研究項目として取り上げている。 米かび毒の摂取形態モデルの構築では、まず米を対象に、アフラトキシン、オクラトキシンンA、シトリニンをハザードとし ,これらかび毒の炊飯工程における減衰率を明らかにした。 米のかび毒の一斉分析では、食品に付着しているかび叢とそのかび毒産生能の解析および米に汚染する可能性のあるカビ毒を特定し、LC-MS/MSを用いて、アフラトキシン、ステリグマトシスティン、オクラトキシンA、シトリニン、パツリン、フモニシンについて、効率的な一斉分析条件を見出した。 毒性影響については、オクラトキシンンAの遺伝毒性をレポーター遺伝子導入動物を用いて解析し、オクラトキシンAが腎髄質外帯部に限局的に遺伝毒性を発現することが示唆された。かび毒に関する以上の成果から、調理による減衰を考慮に入れた各年齢層の暴露評価およびリスク評価が簡便にできるシミュレーションシートを作成した。このシートに一斉分析などのモニタリング結果から得られた汚染量を挿入するだけで、瞬時にそれぞれのカビ毒の発がんリスクを含めたリスク評価を行うことができる。 スギヒラタケの食中毒病因物質の疑いが最も高いシアン配糖体の化学構造を明らかにしその毒性機序を明らかにした。この結果はスギヒラダケのリスク評価に役立つとともにリスクコミュニケーションにも資するものである。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |