研究情報詳細
評価案件ID | cho99920090802 |
評価案件 | 日本人の生体試料を用いた鉛・カドミウム等有害元素摂取量の全国レベルでの推定(研究課題番号0802) |
資料日付 | 2010年3月31日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
事業概要 | "[主任研究者]所属:財団法人京都工場保健会/氏名:池田 正之 8府県在住成人女性1420例の血液を検体に カドミウム(Cd)・クロム(Cr)・マンガン(Mn)・ニッケル(Ni)・鉛(Pb) のICP-MS分析を行った。予め ICP-MS は低濃度血中Pb を含めて十分な感度を有し、また採血器具由来の金属汚染は無視できることを確認した。各金属濃度の幾何平均は Cd 1.23、Cr 0.55、 Mn 13.2、Ni 1.83、 Pb 15.8 μg/l で、Cd は他国に比して高値であった。Pb は恐らく最も低値であり、小児の知能発達に影響を与えることが懸念されている30~50μg/lを十分下回ることが確認された。また、推計学的考察により血中 Cd・Pb 濃度から Cd・Pb の1日摂取量を推定する計算式を確立した。さらに成人女性各700 名のスポット尿について尿中 Cd および腎尿細管障害指標3種を分析し、既報値と結合して推計学的解析を行った。本州日本海沿岸北東部諸県では産米玄米中および尿中 Cd はともに全国平均に比して高い地域は存在するが、腎尿細管機能を指標とした場合、Cdによる健康影響の存在は確認されなかった。これらの研究成果は、食品安全委員会の自ら評価(鉛ワーキンググループ)で活用された。" (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |