研究情報詳細
評価案件ID | cho99920080603 |
評価案件 | BSEのリスク評価とサーベイランスの効果的手法の研究:北海道の場合(研究課題番号0603) |
資料日付 | 2009年3月31日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
事業概要 | [主任研究者]所属:帯広畜産大学/氏名:門平 睦代 北海道におけるBSE発生に関するリスク要因を探り、総合的なリスク評価を行うと共に、効果的なサーベイランス手法を提案した。1996年コホートではBSE発生の集積性が東部地域に観察され、有意差のあったリスク要因は、各市町村における酪農家密度であった。この要因だけではBSE発生を説明できない地域が存在した。国内増幅率は管理措置により変化し、1996年以前は7.2と一番高いが、1996年の肉骨粉(MBM)使用禁止通知以降は5.77~0.77まで減少し、2001年10月の完全使用禁止後は0.06と推定された。陽性牛が1頭も発生しない確率は、2010年で69%、2015年で90%であった。以上の結果より、1)BSE発生を説明できない地域で2001年10月以前に生まれた牛だけを健康牛検査対象とし、2)第三者機関による飼料中のMBMと食肉に付着する脳脊髄組織の有無をモニタリングするという、管理措置の評価も含めたサーベイランス手法が効果的であると考える。 〔食品安全委員会の本研究課題に対する事後評価・総合コメント〕 目標を達成した。多方面から総合的に評価した研究であり、BSE対策にあたり有用な情報が提供された。しかし、研究目的の一つである地域的要因が解明されていないなど食品健康影響評価に活用するためには課題が残されている。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |