研究情報詳細

評価案件ID cho99920080602
評価案件 一般集団およびハイリスク集団への食品中有害物質の曝露評価手法の開発(研究課題番号0602)
資料日付 2009年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 [主任研究者]所属:自治医科大学/氏名:香山 不二雄
食品中の有害成分、汚染物質の健康影響リスク評価のために、食品中化学物質および汚染物質の曝露評価ができる食品摂取量データベースが必要である。本研究では、魚介類や海草類の摂取量評価が可能な食事調査票を作成し、農協女性(125人)や魚介類・海草類を多く摂る漁業関係者(201人)や体重当たりの曝露量の多い小児(231人)などハイリスク集団の175品目の食品摂取量調査を行い、食品の摂取量データを採取した。また、被験者の毛髪中および血中の総砒素濃度、総水銀濃度を測定し、尿中化学型別ヒ素代謝物総量を測定した。食事調査からえられた海藻、魚類の摂取量と生体試料中砒素濃度とは相関はほとんど見られなかったが、毛髪中水銀濃度と水銀濃度が高い魚種の摂取量とは弱いながら相関関係がある。また、尿中砒素化合物の無機砒素とヒジキの摂取量とは弱いながら相関のある傾向が見られ、海産物からの砒素曝露量評価に資することが出来た。

〔食品安全委員会の本研究課題に対する事後評価・総合コメント〕
概ね計画通りの目標が達成された。しかし、主な研究目的の一般集団とハイリスク集団との比較は、検討が不十分であった。なお、全般的に食品健康影響評価に必要な基礎的な知見は得られた。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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