研究情報詳細
評価案件ID | cho99920070504 |
評価案件 | 多剤耐性サルモネラの食品を介した健康被害のリスク評価に関する研究(研究課題番号0504) |
資料日付 | 2008年3月31日 |
分類1 | 生物 |
分類2 | 細菌 |
事業概要 | [主任研究者]所属:帯広畜産大学/氏名:牧野壮一 薬剤耐性菌が食品を介してヒトへ伝播し、その結果、感染症の治療効果の減弱が起きる可能性やヒトの体内で薬剤耐性の感受性菌への伝達による新たな薬剤耐性菌の出現の可能性などが危惧されている。そこで、薬剤耐性菌の出現が及ぼすヒトの健康への被害の可能性を科学的に検証し、抗菌性物質のリスク評価の基礎データとすることを目的として、家畜およびヒトの抗菌性物質の使用状況の把握、家畜生産から食卓までの薬剤耐性菌の分離調査、輸入食品の薬剤耐性菌の分離調査、薬剤耐性決定因子(耐性因子)の試験管内および体内での伝達に関する研究、動物用抗菌物質のヒト用抗菌性物質との交叉耐性の可能性の検証、薬剤耐性菌に関する情報収集と解析、薬剤耐性菌の食品を介した健康被害に関する解析を行った。その結果、動物由来のサルモネラでは多剤耐性化が確認され、食品由来でも同様で、輸入食品からの食中毒菌の分離率や耐性菌の分離率も国内と同様であった。特に、キャンピロバクターでは、問題になるキノロン耐性が分離された。さらに、耐性遺伝子は体内で伝播する可能性が確認された。 (注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。 本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。 |
事業名 | 食品健康影響評価技術研究 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |