調査情報詳細
評価案件ID | cho20240020001 |
評価案件 | パーフルオロ化合物に係る国際機関等の評価及び科学的知見の情報収集並びに整理 |
資料日付 | 2024年3月29日 |
分類1 | 調査事業情報 |
分類2 | 報告書 |
事業概要 | パーフルオロ化合物(PFAS)は、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びパーフルオロオクタン酸(PFOA)をはじめとして、その高い撥水性等の化合物質特性から幅広い用途で用いられてきており、紙や繊維等で、撥水剤、表面処理剤、防汚剤、消火剤、コーティング剤等のフッ素樹脂の溶媒やフッ素樹脂の製造助剤として用いられてきた。 一方、2000年に入ってからPFASの難分解性、及びヒトへの影響が問題視されはじめ、欧米においては、欧州食品安全機関(EFSA)が2020年にPFASとして4つの化学物質の科学的意見書を公表し、米国環境保護庁(EPA)も2021年にPFOS/PFOAに係る飲料水基準値の草案、2022年に健康勧告の草案を公表しており、並行して5種類のPFASの毒性評価も実施している。 日本では、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づく第一種特定化学物質にPFOSは2009年、PFOAは2021年に指定されており、製造及び輸入の原則禁止等の規制がされている。また、両化合物とも水道法に基づく要検討項目から水質管理目標設定項目に2020年に移行している。これに加え、2022年にはパーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)がストックホルム条約(POPs条約) 付属書A(廃絶)に追加され、化審法の第一種特定化学物質の指定の動きが進んでいる。 このように、PFASに関して、国内外を問わず新たな動きがある状況にある中、12,000種以上に上るともいわれるPFAS分子種の毒性評価の必要性が注視されてきている。そこで、令和4年度の調査事業「パーフルオロ化合物に係る国際機関等の評価及び科学的知見の情報収集並びに整理」における整理の結果、既に同調査事業で情報収集されているPFOS、PFOA、PFHxSに加えて評価の優先度が高いとされた以下の分子種及びその塩について、国際機関、各国政府機関等(以下、「国際機関等」という。)の評価に関する情報及び科学的知見(体内動態、毒性(特に発がん性、肝毒性、免疫毒性、生殖発生毒性)、ばく露量、疫学調査等)を収集・整理することを調査の目的とする。 PFBA: Perfluorobutanoic acid (CAS No. 375-22-4)及びその塩 PFHxA: Perfluorohexanoic acid (CAS No. 307-24-4)及びその塩 PFNA: Perfluorononanoic acid (CAS No. 375-95-1)及びその塩 PFBS: Perfluorobutanesulfonic acid (CAS No. 375-73-5) 及びその塩 GenX: Hexafluoropropylene oxide-dimer acid (CAS No.62037-80-3) 及びその塩 |
事業名 | 食品安全確保総合調査 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |