調査情報詳細
評価案件ID | cho20170010001 |
評価案件 | 畜水産食品における薬剤耐性菌の出現実態調査(水産関連プロトコル作成) |
資料日付 | 2016年12月27日 |
分類1 | 調査事業情報 |
分類2 | 報告書 |
事業概要 | 抗菌性物質を家畜等に使用することにより選択される薬剤耐性菌に対する食品健康影響評価を円滑に行うためには、食品由来の薬剤耐性菌の出現実態を把握することが非常に重要である。 WHOでは薬剤耐性統合サーベイランスに関する専門家グループ(AGISAR: Advisory Group on Integrated Surveillance of Antimicrobial Resistance)を組織し、農場からヒトまでの薬剤耐性菌の発生動向調査の国際的な調和の検討、得られた情報の共有化の促進等を行っている。また、食品安全委員会の薬剤耐性菌に関するワーキンググループでは、国内での農場、食品、ヒトにおける包括的なモニタリング体制の構築の必要性が指摘されている。 国内では、農林水産省のJVARM(Japanese Veterinary Antimicrobial Resistance Monitoring System)において家畜由来耐性菌の、厚生労働省のJANIS(Japan Nosocomial Infections Surveillance)においてヒト由来耐性菌の調査が行われているが、食品由来耐性菌の全国レベルでの継続的かつ網羅的な調査は行われていなかった。 このため、食品安全委員会では、畜水産食品における薬剤耐性菌の出現実態調査について、平成17年度にプロトコルを作成し、平成18~20年度及び25~27年度において、国産の牛、豚及び鶏由来食品のサルモネラ、カンピロバクター、大腸菌及び腸球菌について薬剤耐性菌の調査を行ったところである。これらの調査により得られたデータは、薬剤耐性菌に関する食品健康影響評価のばく露評価において、薬剤耐性菌による食品の汚染状況についての懸念を評価する際に使用している。一方、水産食品については同プロトコルにおいて、養殖魚の生産量及び流通経路について実地調査・報告がなされたが、対象細菌の検出率、試料総数等更なる情報収集が必要とされたため、調査が実施されていない。 このため、平成28年度においては、プロトコルの補完が必要である水産食品等について、耐性菌の出現実態を把握するための対象細菌の設定等に関する基礎的な調査を実施する。 |
事業名 | 食品安全確保総合調査 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |