Q&A詳細

評価案件ID mob20120300022
タイトル アルミホイルと食品
公表日 2012年11月1日
問い合わせ・意見 アルミの鍋を使用するとアルツハイマーになるとよく聞きます。ホイル焼きなどをすると魚や肉の油分によってアルミが溶け出すのではないでしょうか。また、アルミは身体の健康に影響はないのでしょうか。
問い合わせ・意見分類 食品安全委員会活動一般関係
コメント元 食品安全委員会
コメント 食品安全委員会では、リスク管理機関からの要請により行うリスク評価のほか、対象案件を自ら選定して行う評価(自ら評価)も行っています。アルミニウムについては、平成22年3月に自ら評価の対象案件として選定しておりますが、評価に必要な毒性等の所見、知見及びデータが不足しているため、まずは情報収集を行うこととしています。

アルミニウムは、土壌、水及び空気中に存在し、包装材料などに幅広く使用されています。国内での規制としては、水道法に基づく水道水質基準として、アルミニウム及びその化合物の量を0.2mg/以下としているほか、食品添加物としても、硫酸アルミニウムアンモニウムなどについて食品衛生法に基づく規格基準が設定されています。

国際的には、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は平成23年の報告で、「耐容週間摂取量」の暫定的な値を1mg/kgから2mg/kgとしています。今後、各国が行っている追加試験のデータを元に、再度JECFAにおいて安全性評価が行われる予定です。

なお、「耐容週間摂取量」とは人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一週間あたりの摂取量のことであり、この値を超える物質を摂取しても直ちに健康への悪影響があるわけではありません。

また、アルミニウムがアルツハイマー病の原因ではないかという説もありましたが、アルツハイマー病の発症とアルミニウムには、何らかの関係がある可能性は否定できないものの、今のところ、アルミニウムの摂取が原因でアルツハイマー病が発症するとは言えないとされています。

食品安全委員会では、アルミニウムについて、リスク評価を行うために必要な情報収集を引き続き行ってまいります。

〔参考〕
○食品安全委員会
「アルミニウムに関する情報」
 http://www.fsc.go.jp/sonota/alumi/alumi_201010.pdf

○国立健康・栄養研究所
「アルミニウムとアルツハイマー病の関連情報」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail970.html
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