Q&A詳細

評価案件ID mob07017000047
タイトル トランス脂肪酸の表示について
公表日 2010年4月12日
問い合わせ・意見 トランス脂肪酸の表示義務付けの検討が消費者庁で始まった。トランス脂肪酸は摂り過ぎると有害と知りながら、含有される加工食品に表示がないために、消費者は摂取量の把握ができない。速やかに含有量の規制と表示の義務付けの実施を望む。
問い合わせ・意見分類 食品表示関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成22年2月分)
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングなどの加工油脂やこれらを原料として製造される食品などに含まれるほか、自然界において牛などの反すう動物の胃内で生成されることが知られている脂肪酸の一種です。
日本人の一般的な食生活の中では、トランス脂肪酸の摂取量は少ないと考えられます。なお、脂肪は三大栄養素の中で単位当たり最も大きなエネルギー供給源で、脂溶性ビタミンの溶媒となる大切な栄養素ですが、トランス脂肪酸のみならず、脂肪のとりすぎ、飽和脂肪酸や食事性コレステロールの多量の摂取も心疾患のリスクを高めるため、日頃から脂肪の摂取について注意し、バランスの良い食事をとることが大切です。
食品安全委員会では、若い世代の食生活がかなり変化しており、また、国民栄養調査において、総カロリーが減っているのにもかかわらず女性の脂質の消費が増え、菓子などのショートニングの消費量が増えている可能性がある等の指摘があったことを踏まえ、平成22年3月18日の第324回食品安全委員会において、平成21年度に採択する食品安全委員会が自ら食品健康影響評価を行う案件の一つとして、「トランス脂肪酸」を決定しました。
今後、国民の健康保護が最も重要であるとの認識の下、科学的知見に基づき、客観的かつ中立公正に審議を行っていくこととしています。
〔参考〕
○食品安全委員会
「第324回食品安全委員会」
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai324/index.html
「食品安全委員会が自ら食品健康影響評価を行う案件の決定について」
http://www.fsc.go.jp/iinkai/22_mizukara_anken.pdf
「ファクトシート:トランス脂肪酸」
http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdf
コメント元 消費者庁
コメント (平成22年2月分)
消費者庁では、昨年12月以来、「トランス脂肪酸に係る情報の収集・提供に関する関係省庁等担当課長会議」を開催し、トランス脂肪酸の摂取量や健康への影響等に関する情報収集を行ってきたところであり、本年3月9日に、今後の取組方針を取りまとめたところです。今度の取組のひとつとして、事業者が情報開示を行う際の指針となる「トランス脂肪酸の情報開示に関するガイドライン」(仮称)の策定に向けて、①油脂関係の技術者などの協力を得て「技術作業チーム」を構成し、トランス脂肪酸の定義や分析法などの技術的な課題を整理した上で、本年夏を目途に、事業者が情報開示を行う際の指針となるガイドラインを取りまとめ、②これと並行して、食品事業者が、トランス脂肪酸に関する情報を容器包装に表示することや、ホームページなどを通じて開示する取組を進めるよう、関係省庁と協力して要請を行ってまいります。
〔参考〕
○消費者庁
「トランス脂肪酸の表示に向けた今後の取組について」
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin210.pdf

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