Q&A詳細
評価案件ID | mob07012000006 |
タイトル | モロヘイヤについて |
公表日 | 2007年10月26日 |
問い合わせ・意見 | モロヘイヤの種を食べた牛が死んだというニュースを聞いたことがある。新しい野菜ゆえに心配である。 |
問い合わせ・意見分類 | かび毒・自然毒関係 |
コメント元 | 食品安全委員会 |
コメント | (平成16年7月分) モロヘイヤ(Corchorus olitorius)は、シナノキ科の植物で、エジプトを中心に中東、アフリカ、インド、東南アジア地域などで広く栽培され、その葉は我が国でも野菜として利用されるようになり、また健康食品として注目されています。 一方、モロヘイヤの種子には、強心配糖体(強心作用のある成分)が含まれることが知られ、誤った摂取は、めまいや嘔吐などの中毒を起こします。なお、長崎県の農家で、実のついたモロヘイヤを食べた牛が死亡するという事例が報告されています。 モロヘイヤに含まれる強心配糖体については、成熟した種子で最も多く含まれるほか、成熟中の種子、成熟種子の莢(さや)、発芽からしばらくまでの若葉などにも含まれますが、収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾(つぼみ)発生期の葉、茎、根、蕾の各部位には含まれず、野菜としての“モロヘイヤ”、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶などからも検出されないことが報告されています。 従って、家庭菜園などでモロヘイヤを栽培し、食されている場合には、収穫時期に十分留意し、種子やその莢が混入しないよう、また、市販のタネには、強心配糖体が含まれていますので、小児等が誤って口に入れない等の注意が必要です。 しかしながら、野菜として流通しているモロヘイヤを摂食することによって健康被害が起きることはないと考えられます。 (参考文献) ① 大熊和行ほか、「モロヘイヤ(Corchorus olitorius)の生育過程におけるストロファンチジン配糖体及びジギトキシゲニン配糖体の消長」、日本食品化学学会誌、Vol.8(2)、128-131(2001)。 ② 合田幸広ほか、「HPLCによるモロヘイヤ(Corchorus olitorius)及びその加工品中のDigitoxigenin配糖体の分析」、食品衛生学雑誌 第39巻 第6号(1998)。 ③ 合田幸広ほか、「モロヘイヤ種子中の主強心配糖体の同定、分析及び、マウスに対する経口毒性について」、食品衛生学雑誌 第39巻 第4号(1998)。 ④ 近藤一成ほか、「HPLCによるモロヘイヤ及びその加工品中の強心作用成分の分析」、食品衛生学雑誌 第39巻 第6号(1998)。 <!--PAUSE--> |
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