Q&A詳細
評価案件ID | mob07012000003 |
タイトル | アフラトキシン汚染について |
公表日 | 2009年3月5日 |
問い合わせ・意見 | 穀物のかび毒であるアフラトキシンによる食品汚染は、肝臓がんのリスクとして危惧される。事故米に限らず、アフラトキシン汚染について、調査・報告をお願いしたい。 |
問い合わせ・意見分類 | かび毒・自然毒関係 |
コメント元 | 食品安全委員会 |
コメント | (平成20年12月分) アフラトキシンは、1960年に英国で発生した七面鳥大量死事件の原因物質として発見され、主な産生菌であるAspergillus属菌のA.flavusにちなんで、「アフラトキシン」(トキシンは「毒素」の意)と名付けられました。 分子構造の違いによりいくつかの種類が存在し、食品への含有が問題となるのは、アフラトキシンB1、B2、G1、G2(B2とG2はそれぞれB1とG1の代謝物)です。このうち、B1とG1はウシ等の反芻動物の体内で、それぞれM1とM2に代謝されて乳汁に移行することが知られています。また、JECFA(1997)において、B1は強い発がん性を有するとされており、また、遺伝毒性発がん物質であることから摂取量を可能な限り低減すべきとされています(耐容摂取量(摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される摂取量)は設定されていません)。 アフラトキシンB1は、ナッツ類、穀類、香辛料等での汚染が知られており、現在、食品衛生法において全食品を対象とし、検出されてはならないとされています。 また、食品安全委員会では、平成18年度食品安全確保総合調査として「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」を実施し、公表しています。 なお、食品中の総アフラトキシン(アフラトキシンB1、B2、G1及びG2)については、厚生労働省の要請に基づき、食品健康影響評価を進めており、現在、かび毒・自然毒等専門調査会において審議され、審議結果について広く国民の皆様から御意見・情報を募集(意見募集期間:2月5日~3月6日)しております。 〔参考〕 ○食品安全委員会 「アフラトキシンB1の概要について」 http://www.fsc.go.jp/emerg/af.pdf 「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」 http://www.ifsis.fsc.go.jp/fsilv1/do/FSILogon(研究・調査情報一覧) 「総アフラトキシン(アフラトキシンB1、B2、G1及びG2)に係る食品県健康影響評価に関する審議結果(案)についての御意見・情報の募集について」 http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc3_kabi_shizen_afla_210205.html <!--PAUSE--> |
コメント元 | 厚生労働省 |
コメント | (平成20年12月分) 厚生労働省では、厚生労働科学研究(食品中のカビ毒の毒性および暴露評価に関する研究)において、我が国に流通する食品中のアフラトキシンの汚染実態調査を実施してきたところです。調査研究結果については、以下のホームページにて公表されています。 厚生労働科学研究成果データベース http://mhlw-grants.niph.go.jp/ なお、汚染実態調査を含め、アフラトキシンに関する調査研究結果が取りまとめられたことから、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会での審議を経て、平成20年9月3日付けで食品中の総アフラトキシンに関する食品健康影響評価を食品安全委員会に依頼しているところです。 〔参考〕 ○厚生労働省 「食品規格部会資料及び議事録」 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/07/s0708-3.html <!--PAUSE--> |
コメント元 | 農林水産省 |
コメント | (平成20年12月分) 政府が保有する国産米のうち、カビが発生したものについては、その都度、カビ毒分析を行っておりますが、これまでのところアフラトキシンが検出されたものはありません。また、保管期間が長期になった国産米について、平成16年度にカビ着生等検査を実施しましたが、アフラトキシンが検出されたものはありませんでした。 なお、昨年10月以降、カビ等が発生し、食品衛生法上の問題が生じた米については、全て焼却処分することとしており、市場に出回ることはありません。 <!--PAUSE--> |
コメント元 | - |
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添付資料ファイル | - |