Q&A詳細
評価案件ID | mob07009000003 |
タイトル | トランス脂肪酸について |
公表日 | 2011年2月10日 |
問い合わせ・意見 | 日本でのトランス脂肪酸についての対応が外国よりも劣っているように感じる。国内での基準を整備して、多くの人たちがトランス脂肪酸を理解し、食生活の見直しができるようにして欲しい。 |
問い合わせ・意見分類 | 化学物質・汚染物質関係 |
コメント元 | 食品安全委員会 |
コメント | (平成22年11月分) トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニングなどの加工油脂や、これらを原料として製造される食品のほか、自然界において牛などの反すう動物の乳や肉などに含まれる脂肪酸の一種です。トランス脂肪酸を大量に摂取することで、動脈硬化などによる心臓疾患のリスクを高めるとの報告や、飽和脂肪酸と同じように、トランス脂肪酸の摂取と心臓疾患のリスク増大には相関関係の可能性があるといわれています。 日本人の一般的な食生活の中ではトランス脂肪酸の摂取量は少ないと考えられますが、菓子類や食品の食べ過ぎなど偏った食事をしている場合は、平均を大きく上回る摂取量となる可能性があるため、注意が必要です。 食品安全委員会では、平成21年度の「食品安全委員会が自らの判断により食品健康影響評価を行うべき案件」の候補として議論した結果、若い世代の食生活がかなり変化しており、また、国民栄養調査において総カロリーが減っているのにもかかわらず女性の脂質や菓子などの消費量が増えている可能性がある等の指摘があったことから、トランス脂肪酸を評価することを決定し、平成22年度から新開発食品専門調査会において審議が始まったところです。 トランス脂肪酸は、特に関心の高い事案であるので、情報の更新や食品健康影響評価がなされた際には、ホームページ、メールマガジン等での迅速な情報提供に努めているところであり、今般、国際機関におけるリスクに関する科学的知見、諸外国における対応、国内の対応など、新たな情報が蓄積されたことから、ファクトシートを更新(平成22年12月16日)しております。 なお、脂肪は三大栄養素の中で単位当たり最も大きなエネルギー供給源で、脂溶性ビタミンの溶媒になる大切な栄養素ですが、トランス脂肪酸のみならず、脂肪のとりすぎ、飽和脂肪酸や食事性コレステロールの多量の摂取も心疾患のリスクを高めるため、日頃から脂肪の摂取について注意し、バランスの良い食事をとることが大切です。 |
コメント元 | 消費者庁 |
コメント | (平成22年11月分) 消費者庁では、昨年10月に食品事業者による自主的な情報開示の取組を促進するため、「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針(案)」を取りまとめ、広く国民からの意見を聞くため、パブリックコメントを実施したところです。 また、同12月より開催している栄養成分表示検討会において、トランス脂肪酸の表示を含めた栄養成分表示の義務化に向けた検討を進め、来年夏頃を目途に、方向性を取りまとめたいと考えております。 〔参考〕 ○消費者庁 「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針(案)」 http://www.caa.go.jp/foods/index5.html 「栄養成分表示検討会」 http://www.caa.go.jp/foods/index9.html |
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