会議資料詳細

第4回化学物質・汚染物質専門調査会幹事会

開催日:
2008年9月2日
開催者:
食品安全委員会
内容:
(1)清涼飲料水中の化学物質(ベンゼン、1,2-ジクロロエタン、臭素酸、トリクロロエチレン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トルエン、カドミウム)の規格基準改正に係る食品健康影響評価について
1)ヒトに対する経口発がんリスク評価に関する手引き案について
・清涼飲料水を対象とした「ヒトに対する経口発がんリスク評価に関する手引き」が了承された。
2)ベンゼン
・審議の結果、発がん性を指標とした場合の発がんユニットリスクを2.5×10のマイナス2乗/(mg/kg体重/日)、非発がん毒性を指標とした場合の耐容一日摂取量(TDI)を18μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
3)1,2-ジクロロエタン
・審議の結果、発がん性を指標とした場合の発がんユニットリスクを6.3×10のマイナス2乗/(mg/kg体重/日)、非発がん毒性を指標とした場合のTDIを37.5μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
4)臭素酸
・審議の結果、発がん性を指標とした場合の発がんユニットリスクを2.8×10のマイナス2乗/(mg/kg体重/日)、 非発がん毒性を指標とした場合のTDIを11μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
5)トリクロロエチレン
・審議の結果、発がん性を指標とした場合の発がんユニットリスクを8.3×10のマイナス3乗/(mg/kg体重/日)、非発がん毒性を指標とした場合のTDIを1.46μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
6)ジクロロメタン
・審議の結果、TDIを6μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
7)テトラクロロエチレン
・審議の結果、TDIを14μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
8)トルエン
・審議の結果、TDIを149μg/kg体重/日とし、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
9)カドミウム
・審議の結果、耐容週間摂取量(TWI)を7μg/kg体重/週とし、一部修正の上、評価書(案)を食品安全委員会へ報告することとされた。
(2) その他
・平成21年度の「自ら評価」の案件候補のひとつとして検討されている「食品中のヒ素に関する食品健康影響評価」の評価実施の必要性について、議論がなされた。
添付資料ファイル: