食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06770450373
タイトル スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、Aeromonas caviaeに関する文書(acsa brief 2026年5-6月版)を公表 (前半1/2)
資料日付 2026年8月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は8月4日、Aeromonas caviaeに関する文書(acsa brief 2026年5-6月版)を公表した。概要は以下のとおり。
(以下、スペイン語版の各章を抜粋)
 Aeromonas caviaeは、グラム陰性の通性嫌気性桿菌であり、新興の病原体と考えられている。「Anales de Pediatria」及び「スペイン・プライマリケア小児科協会(AEPap)」等の主要な文献によると、A. caviaeは、夏の数か月間の小児急性下痢症の病像において、最も多く分離されるエロモナス属菌(Aeromonas)の一種である。
 エロモナス属菌は、二つの主要な菌群に分類される。非運動性かつ好冷性(psicrofilas)のエロモナス属菌(Aeromonas salmonicidaと呼ばれる菌群)は、至適増殖温度が22?25℃であり、爬虫類及び魚類に感染する。
 もう一方の菌群である運動性かつ中温性のエロモナス属菌は、至適増殖温度が35?37℃であり、ヒトの病原体として一般に分離されるエロモナス属の菌種の多くは、この菌群に属する。
 これまでの研究では、ヒトの臨床症例に関連した菌株の95.4%が、4つの菌種、すなわちA. caviae(37.26%)、A. dhakensis(23.49%)、A. veronii(21.54%)及びA. hydrophila(13.07%)に属することが示されている。
1. 新興とされる理由
 食品微生物学において、「新興(emergente)」とは、必ずしも新しいものを意味するわけではなく、衛生上の重要性が高まってきているもの、又はこれまで考えられていた以上のリスクがあるとされるようになったものを意味する。
 ヒトにおける胃腸炎及びその他の感染症を引き起こし得るエロモナス属菌の、食品及び水における検出頻度は増加してきており、これらの菌を食品媒介性疾患と関連付ける疫学的証拠の存在は、限定的ではあるが増加傾向にある。
 エロモナス属菌は、水生環境に遍在する微生物であり、生食される魚、魚介類、野菜、食肉、乳及び乳製品、飲用水並びに冷蔵食品からも分離されているため、これらの菌が食品チェーンを汚染する機会は多くある。
 生又は最小限の加工のみを施した食品(寿司、刺身、生の魚介類、調製済みサラダ、非加熱喫食用調理済み(RTE)食品)の消費の増加に伴い、エロモナス属菌へのばく露の機会は増加している。
 同定が容易であるとはいえないことから、過小診断されている、又は届出が不十分である可能性がある。かつては、多くの検査所が、エロモナス属の菌種を同定していなかった、又は他の腸内細菌と混同していた。分子学的技術の利用により、A. caviaeが、これまで考えられていた以上に高頻度で胃腸炎の原因となっていることが示された。
2. 発生源及び環境
 エロモナス属菌の典型的な生息環境は、淡水(地下水、湖、河川及び貯水池)、灌漑用水、塩素処理済み及び未処理の飲用水、ボトル入り飲用水、プール、排水、再生水、汽水(河口域)及び海水等である。
 魚類は、エロモナス属菌の重要なレゼルボアである。養殖マスの80%がこれらを保菌しており、1尾当たり毎時10の5乗~10の6乗CFU(コロニー形成単位)の割合でこれらを排出する。
 水生環境に加えて、エロモナス属菌は土壌及び植物に存在するほか、甲殻類、魚類、鳥類及び哺乳類の腸管内からも検出されている。
 A. caviaeは、下痢を呈した鶏及び外見上健康な鶏から分離されており、鳥類から分離されたエロモナス属菌全体の24.7%を占めていた。また、臨床症状を示した動物の腸、肝臓、肺及び気管からも検出されている。さらに、A. caviaeは野生のヌートリア(Myocastor coypus)(※訳注:げっ歯目)からも検出されており、具体的にはフルオロキノロン系、第3世代セファロスポリン系及びカルバペネム系抗菌性物質に耐性を示す菌株が同定されている。
3. 薬剤耐性
 エロモナス属の菌種の多くは、分離株の由来にかかわらず、薬剤耐性を獲得し得る。エロモナス属では、誘導型セファロスポリナーゼの産生が一般的であり、プラスミド媒介性カルバペネマーゼの存在は、2000年代には既に報告されていた。エロモナス属菌の薬剤耐性は増加傾向にあると考えられている。
 特に、コリスチン耐性については言及すべきである。コリスチンは、多剤耐性グラム陰性菌による重篤な感染症に主に使用されるカチオン性のペプチド系抗生物質である。スペインで実施されたメタ解析では、コリスチン耐性率は全体で21.2%、臨床分離株では30.7%に達することが示された。
 水環境及び食品生産チェーンに存在するエロモナス属の多剤耐性桿菌は、食品を介してヒトに薬剤耐性を移行させ得る。
 クラスB、C及びDのβ-ラクタマーゼをコードする複数の耐性遺伝子を有するA. caviae菌株が、RTEの魚介類から同定されている。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06770451373)
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
URL https://acsa.gencat.cat/es/actualitat/butlletins/acsa-brief/aeromonas/index.html

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