食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06770410104
タイトル Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR):「サルモネラ属菌感染症の検出における診断検査の種類による影響(食中毒アクティブサーベイランスネットワーク、2004~2024年)」
資料日付 2026年7月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)のジャーナルMorbidity and Mortality Weekly Report(2026, 75(29):377-383、doi: 10.15585/mmwr.mm7529a2)に掲載された報告「サルモネラ属菌感染症の検出における診断検査の種類による影響(食中毒アクティブサーベイランスネットワーク、2004~2024年)(Effect of Diagnostic Test Type on Detection of Salmonella Infections - Foodborne Diseases Active Surveillance Network, 2004-2024)、著者R Tierney, DL Weller(Division of Foodborne, Waterborne and Environmental Diseases, National Center for Emerging and Zoonotic Infectious Diseases, CDC, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
・サマリー
1. 本トピックについて既に分かっていること
 培養非依存的診断検査(CIDT: Culture-Independent Diagnostic Test)の使用が増加しているにもかかわらず、これらの検査がサルモネラ属菌の疫学に及ぼす影響については評価されていない。
2. 本報告により追加される知見
 2004年から2024年にかけて、食中毒アクティブサーベイランスネットワーク調査対象地域(catchment area)における全体的なサルモネラ属菌感染症の発生率は安定していたが、診断パターンは大幅に変化した。培養に基づいて診断された感染症の発生率は減少し、一方でCIDTにより診断された感染症の発生率は増加した。軽症及び散発性の感染症は、重症及び集団感染関連感染症と比較して、CIDTによって診断される可能性が高かった。
3. 公衆衛生実践への示唆は何か
 CIDTの使用増加により、軽症及び散発性の感染症の検出は改善されるが、予防的取り組みの成功による疾病発生率の減少を不明瞭にする可能性がある。サーベイランスシステム及び予防戦略では、進化する診断慣行を考慮しつつ、公衆衛生対策に向けた分離株回収の取り組みを維持すべきである。
・概要
 サルモネラ属菌による感染症は腸管疾患の主要な原因であり、培養による方法又はCIDTを用いて診断される。培養により診断された症例はすべて培養確認(culture confirmed)例とみなされる。CIDTで陽性となった後、reflex culture(※補足:CIDT陽性後の追加的培養検査)が試みられ、分離株が得られた場合には、その感染症は培養確認とすることができる。培養未確認感染症は、CIDTにより診断された感染症において、reflex cultureが試みられなかったか、又は分離株の取得に失敗したものである。
 2006年から2023年までの食中毒アクティブサーベイランスネットワークのデータを分析し、診断方法(培養対CIDT)及び培養確認ステータス(培養確認対未確認)により層別化した後のサルモネラ属菌感染症の疫学的・臨床的特性を比較した。時間的傾向の推定の精度及び安定性を向上させるため、2006年から2023年とは別に、2004年から2024年における発生率の傾向を、回帰分析を用いて全体、診断方法別、及び確認ステータス別に評価した。
 2004年から2024年にかけて全体の発生率は安定していたが、培養診断及び培養確認感染症の発生率は減少し、CIDT診断及び培養未確認感染症の発生率は増加した。培養診断及びCIDT診断によるサルモネラ属菌感染症は、人口統計学的には類似していたが、明確に異なる臨床パターンを示し、CIDT診断はより軽症で散発的な疾患と関連しており、これらの感染症が培養に基づく診断法では過去に未診断となっていたことが示唆された。
 従来の培養法によって検出されてきた、より重症のサルモネラ属菌感染症を減少させる予防的取り組みの成功は、CIDTによる軽症の感染症の検出拡大によって相殺される可能性がある。したがって、観察されたサーベイランス傾向に対し、診断方法がどのように影響するかを理解することは、将来の予防的取り組みを評価し、手引きする上で極めて重要である。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) MMWR(2026, 75(29):377-383)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/75/wr/mm7529a2.htm

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