食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06761171535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、「ハーブ誘発性肝障害」を公表 (2/3) |
| 資料日付 | 2026年7月14日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06761170535) HILIは特異体質性又は内因性に分類される。内因性HILIは、予測可能かつ用量依存性であり、これらは、実験において再現性が高い。HILIの大半の症例は特異体質性である。特異体質性の場合は、内因性の場合とは対照的に、ヒトにおける発症率は低く予測不可能であり、用量依存性は明確ではなく、実験的再現性は乏しい。特異体質性HILIは、特異体質性である故に予測不可能な反応を介して、通常、治療用量のハーブにより誘発される。それらの予測不可能な反応は、代謝性反応あるいは免疫学的反応の何れかの場合がある。これに対して、内因性HILIは、過量投与されたハーブ製品により生じる予測可能な反応から発症する。 HILIの発症率は世界的に増加していると見られ、英国においては、より健康的な生活様式を熱望するという英国消費者全体にわたる傾向に起因するとされている。くわえて、消費者がオンラインにて自らの健康的な生活様式を共有し、さらに、オンラインにて追跡している生活様式を熱望していることから、メディア、中でも、ソーシャルメディアが、フィットネスやより健康的な生活様式に対する需要の創出において中核となっていると示唆されている。 米国国立衛生研究所(National Institutes of Health(NIH))の資金提供を受ける薬物誘発性肝障害ネットワーク(Drug Induced Liver Injury Network(DILIN))による薬物誘発性肝障害の前向き研究において、症例の割合は、8年の研究期間の間に、2004/2005年における7%から、2010年から2012年までには19%へと増加している。スペインのDILIレジストリでは、HDSに起因するとされた肝障害症例の割合は、2006年の2%から、2010年から2013年の期間には13%に増加している。英国においては、HILIの発症頻度に関する集団ベースの推定値は得られていない。アイスランドにおけるDILIの集団ベース研究から推定値が得られており、当該推定値によると、2011年から2012年の期間のDILIの総発症率は100,000人当たり19症例であり、それらの症例の16%がHDSに起因するとされていることから、HDS関連の急性肝障害の発症率は100,000人当たり3症例と算出されている。 各々の成分あるいは混合物の双方の形態にて購入可能なハーブサプリメントは多種多様であることから、肝毒性は様々な形で発症する可能性があり、肝臓内のあらゆる細胞種に影響を及ぼし得る。障害の範囲は、無症候性のこともある酵素値の上昇から、死に至ることもある急性肝不全まで多岐にわたる可能性がある。 高頻度にて関与が示唆されているハーブサプリメントとしては、ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)・緑茶・ウコン・アシュワガンダ・多成分サプリメントが挙げられるが、この列挙では決して網羅的とはならない。西欧諸国におけるHDSの摂取は、通常、製品にはベネフィットがあるとされている点が理由となっているが、アーユルヴェーダや伝統的中国医学等の慣行の一環としても摂取されている。「食品サプリメント消費者調査」の2018年次報告書では、サプリメントを摂取する理由のトップ5として、「健康を全般的に維持するため」、「健康を全般的に改善するため」、「免疫系を維持するため」、「活力を得るため」、「年をとっても健康を維持するため」が挙げられている(n = 990)。植物抽出物は各々の植物性化学物質から構成される多様な混合物であるため、単一のハーブを含有するHDSであっても実際は単一成分ではなく、さらに、HILIの多くの症例を追跡すると、抽出物及び/又は植物性化学物質の試験されていない組合せを含有する製剤に至ることもあり、HDSにおいて肝毒性の原因成分を特定することは極めて困難である。この複雑性は、使用される植物部位の変動、採用される抽出法・調製法、植物性化学物質の濃度、製品の異物混入による品質劣化・置換・汚染の可能性により、さらに増大する可能性がある。 HILIの低い発症率と、有害影響の原因となる生化学的経路に関する知見の限界が相まって、高リスクの患者を特定することが困難になっている。HILIの背後にあるメカニズムへの理解、さらには、有害転帰の予測因子として利用可能であり、かつ、脆弱な集団を詳述可能である、背後にあるメカニズムに対するバイオマーカーへの理解を深めるためには、さらに研究を進める必要がある。 《結論》 英国及び世界において、HDSの摂取は増加し続けている。HILIの背後にある原因及びメカニズムへの理解を深めるため、肝障害の登録制度を確立する取り組みが世界各地にて展開されてきたが、それぞれの地域においてHDS摂取のプロファイルは多様である。この多様性は、部分的には、各々の摂取する理由に依存している。欧州及び米国では、ほとんどのHDSは主として減量を目的として摂取されていると見られ、そのため、多成分製品への懸念が高い。しかしながら、命名法に変動があることから、多様な植物性製品やその成分を詳述する際の調和が欠如しており、そのため、さらに広い全体像を把握することや、レジスター間にて比較をすることが、多くの場合、困難となっている。また、摂取される植物の各部位の特定が困難である点、それら各部位における生理活性成分の濃度の変動性、さらには、様々な抽出方法の影響から、より一層困難となる。規制上の要件や品質管理基準の相違が成分の誤表示に繋がることもあり、原因物質の特定をさらに複雑にしている。しかしながら、HDS摂取に関連するHILI症例に関し、英国特異的データが不足している点も明らかである。英国特異的な情報がなければ、問題の規模やその背後にある主たる推進要因を把握することは不可能である。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06761172535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://www.gov.uk/government/publications/14th-july-2026-committee-on-toxicity-meeting/herb-induced-liver-injury |
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