食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06760121535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、ビスフェノールA(BPA)に関するCOTポジションペーパーへの補足声明書を公表【3/3】 (2/3)
資料日付 2026年7月6日
分類1 -
分類2 -
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(前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06760120535)

 COTは、BPAが免疫系に影響を及ぼすことを示す明確なエビデンスが存在することは認めたものの、利用可能なエビデンス全体としては、免疫毒性をクリティカル・エンドポイントとするには十分な根拠がないと判断した。しかし、BfRが導出したTDIは、当該中間エンドポイントの有意な増加に対しても保護的であり、さらに他の毒性学的エンドポイントに対しても保護的であると考えられた。現在のエビデンス全体に基づけば、0.2 μg/kg体重/日のTDI以下のばく露によって、ヒトにおいて免疫学的影響やその他の毒性学的影響が生じる可能性は低いと結論された。
 英国の消費者におけるばく露に関する考察
 COTは、EFSA及びBfRと同様に、利用可能な最新のばく露データが2015年のEFSA意見書(文献1)公表以前のものであることを指摘した。2015年に設定されたt-TDIと2015年のばく露推定値を比較した結果、食事由来のBPAばく露については、いずれの年齢層においても健康上の懸念は認められず、また、すべての発生源からの総ばく露についても健康上の懸念は低いものと判断されていた(すなわち、有害な健康影響を引き起こす可能性は低いと考えられていた)。EFSAは2023年の評価において、明示的にばく露評価の実施を求められていたわけではなかったが、2015年のばく露推定値を用いると、2023年に設定されたTDIを約2~3桁上回る結果となる。しかし、EFSAは、2015年のばく露データが現在の消費者のばく露状況を正確に反映していない可能性があることも指摘している。BfR及びCOTも、このようなアプローチには不確実性が伴うとの認識を共有した。BfRは評価の中でばく露評価を実施しなかったが、BfR及びCOTはいずれも、消費者に対する潜在的なリスクを十分に評価するためには、最新の含有実態データが重要であることを強調した。また、COTは、最新のばく露評価を実施することにより、英国における現在のBPAばく露状況をより正確に把握できるようになり、その結果として潜在的なリスクをさらに低減できると指摘した。
 COTによる総合的結論
 2023年のEFSAの最新評価が公表されたことを受け、COTは、BPAに関する新たなエビデンスを評価し、必要に応じて現行のTDIを見直す必要があるとの認識で一致した。消費者保護を適時に確保するため、COTは独自に長期間を要する評価を実施するのではなく、EFSA及びBfRが採用したWoE及び評価手法を検討した。また、2023年のBfRによる評価以降に、結論に影響を及ぼし得る新たなデータが公表されていないことを確認するため、対象を絞った非系統的な文献検索も実施した。
 COTは、EFSA及びBfRと同様に、BPAの大部分の有害影響は、免疫影響又は生殖機能への影響が認められる用量よりも多い用量で生じるため、これらはHBGVの設定に直接関連するものではないと判断した。すなわち、免疫影響又は生殖毒性のいずれかに基づいて導出されたHBGVは、その他の毒性学的影響に対しても十分に保護的であると考えられた。さらにCOTは、BPAには遺伝毒性又は発がん性の可能性は認められないとの見解にも同意した。
 COTは、BPAが免疫系の中間エンドポイントに明確な影響を及ぼすことを認めたものの、免疫毒性を主要な有害影響とみなすにはエビデンスが十分ではないと判断した。利用可能なデータは、中間エンドポイントから結果として生じるアピカル・エンドポイントへの明確な進展を示すには十分に頑健ではなかった。そのため、COTはBfRと同様に、雄の生殖への有害影響、すなわち精子数及び精子運動性への影響をクリティカル・エンドポイントとし、これをHBGVの導出に用いるべきであると結論した。この判断は、これまでのCOTの評価とも一致していた。
 BfRの評価以降に公表された研究は有用な情報を提供し、BPAに関する知識基盤全体の充実に寄与するものであった。しかし、それらの研究には、クリティカル・エンドポイント又は影響用量に関するCOTの見解を変更するに足る十分なエビデンスは含まれていなかった。
 COTは、BfRが設定したTDIについて、かなり保守的ではあるものの、過度に保守的ではないと評価した。利用可能なエビデンスを総合的に検討した結果、COTは、BfRが選択したエンドポイント及び採用した評価手法は科学的に十分妥当であると判断し、BfRが設定した0.2 μg/kg体重/日のTDIを採用することに同意した。
 当該資料(45ページ、英語)は、次のURLから入手可能
https://assets.publishing.service.gov.uk/media/6a47c648d200ca05e289e546/COT_BPA_supplementary_statement_June_2026_Acc_V_So.pdf

(次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06760122535)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://www.gov.uk/government/publications/supplementary-statement-to-the-cots-position-paper-on-bisphenol-a-bpa/supplementary-statement-to-the-cots-position-paper-on-bisphenol-a-bpa

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