食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06710380160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、「英国のアグリフードシステムにおける薬剤耐性カンピロバクター伝播のゲノミクス」と題する報告書を公表 |
| 資料日付 | 2026年3月16日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は3月16日、「英国のアグリフードシステムにおける薬剤耐性カンピロバクター伝播のゲノミクス」と題する報告書を公表した。概要は以下のとおり。 (以下、「2. 概要(Lay Summary)」から) カンピロバクターは、英国において最も一般的な細菌性食中毒の原因である。ヒトにおける感染が致死的となることはまれであり、通常は治療を要さず5~7日で自然軽快するが、重症例、免疫機能が低下している者、子ども又は高齢者においては、抗菌性物質による治療が必要となる場合がある。カンピロバクターによる疾病は公衆衛生に重大な負担を与えており、英国では年間7億ポンドを超える経済的損失をもたらしている。さらに、薬剤耐性(AMR)の増加により、重症感染に対する既存の治療の有効性が低下しつつあり、この問題は悪化している。実際、カンピロバクターは、2017年に世界保健機関(WHO)が公表したAMR監視対象リストにおいて「高優先度(high priority)」の病原体に指定されている。 本研究では、オックスフォードシャー(訳注:イングランド南東部の地域)の臨床患者由来のカンピロバクター分離株(「ヒト疾患分離株」)における現在のAMRレベルを測定した。この測定は、22年間にわたる継続的な研究の一環として、国の傾向を示すものであることが、これまでに示されている。また、ウェールズからのヒト疾患分離株も少数含めた。ヒト感染源を推定する方法の精度を向上させるため、国の培養コレクションに十分には含まれていない潜在的感染源(例:野鳥、畜牛、めん羊、馬、鹿、放し飼い(free-range)鶏、及び種鶏群)から分離されたカンピロバクター株を検査した。各カンピロバクター分離株についてDNA配列決定を行い、AMRを付与すると予測される遺伝子を特定した。さらに、DNA配列データを用いて、ヒトの感染源を推定するためのモデル手法を改良し、AMRカンピロバクターの農業から環境への拡散(「スピルオーバー」)の潜在的リスクの評価を行った。本研究期間は、COVID-19のロックダウン期間(2020~2021年)を挟んでいることから、本研究は、外食、社会的集まり、及び海外旅行の制限による影響を評価する自然実験になっている。我々は引き続き、AMR遺伝子を特定するための自動化された手法の開発、及びヒト感染のアウトブレイク検出の精度を向上させるためのタイピング法の高度化に取り組んだ。データは、PubMLSTを用いて保存・分析された。PubMLSTは、世界の研究コミュニティに向けた、カンピロバクターの遺伝子及び変異型に関する、確定された命名体系を提供する公開データベースである。 本プロジェクトで主に明らかになったのは、作用機序の異なる2つの抗菌性物質系統であるフルオロキノロン系及びテトラサイクリン系に対する耐性が、2015~2018年の前回研究以降、ヒト疾患分離株において増加したことである。Campylobacter jejuniにおいては、これらの抗菌性物質に対する耐性がほぼ100%に達する3つの近縁な遺伝系統が存在しており、農場における抗菌性薬使用の大幅な削減にもかかわらず、これらの存在割合が高いことを理解するためには、さらなる研究が必要である。外食や旅行が制限されたCOVID-19ロックダウンは、オックスフォードシャーにおけるカンピロバクターのヒト感染の数や遺伝子型分布に影響を及ぼさなかった。ヒト疾患の80%以上は鶏に由来すると推定されるが、正確な感染経路(例:加熱不十分な肉か台所における交差汚染か、自家調理か市販の調製済み食品やテイクアウトか、輸入肉か英国産肉か)を特定することはできなかったため、さらなる研究が推奨される。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
| 情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | https://science.food.gov.uk/article/147190-genomics-of-antimicrobial-resistant-_campylobacter_-transmission-through-uk-agri-food-systems |
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