食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06670470465 |
| タイトル | フリードリッヒ・レフラー研究所(FLI)、「ドイツにおける鳥インフルエンザ「H5N1」の発生から20年-研究とモニタリングは依然として重要である」と題する短報を公表 |
| 資料日付 | 2026年2月12日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦フリードリッヒ・レフラー研究所(FLI)は2月12日、「ドイツにおける鳥インフルエンザ「H5N1」の発生から20年-研究とモニタリングは依然として重要である」と題する短報(Kurznachrichten)を公表した。概要は以下のとおり。 高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)H5N1は、1990年代半ばに中国広東省で出現し、2002年に中国の青海湖で初めて野鳥、特にインドガンの大量死を引き起こした。1997年以降、ヒトへの伝播可能性(香港での人獣共通感染症による死亡例)と非常に高い致死率から、このウイルスが渡り鳥の飛来ルートに沿って、発生地から遠く離れた欧州にまで広がるのではないかという懸念が当然のこととしてあった。2005年秋以降、特に欧州東部を経て西へと徐々に拡大するにつれて、こうした懸念はますます強まった。 2006年2月14日のバレンタインデーに、最悪の予想がついに現実となった。HPAIV H5N1が、厳しい冬に初めてドイツに到達したのだ。リューゲン島のヴィットワーフェリー(Wittower Fahre)(訳注:ドイツ・バルト海にあるリューゲン島で運航されている歴史あるフェリー航路の名称)で2羽のオオハクチョウが死体で発見され、PCR検査で陽性反応が出た。その後、さらに多くの野鳥や、家きん群でも感染が確認された。野鳥や家きんに加え、当時、哺乳類(1匹のムナジロテンと2匹の野良猫)も散発的に感染していた。住民の間では大きな動揺が広がり、リューゲン島は数週間にわたって毎日の報道の中心となり、大規模な保護措置と制限措置によって事実上、ほぼ封鎖された。ドイツ連邦軍も支援に乗り出し、郡全体が災害モードに突入した。不確実さが公の議論を特徴づけ、FLIはメディアの注目を集めた。一時、ZDF (訳注:第2ドイツテレビ)のヘリコプターが FLI本部のあるリームス島上空を旋回し、病気の野鳥や死骸が発見されるたびに警報が発せられた。 しかしそれはまた、このような大流行の状況において、大量の検体を迅速かつ確実に診断するためのリアルタイムPCRの大規模な使用の初事例でもあった。つまりSARS-CoV-2のパンデミックにおける大量検査よりもはるか以前のことであった。それ以来、多くの変化があった。リアルタイムPCRによる診断は完成度が高まり、次世代シーケンス解析(NGS)により、H5N1ゲノム全体を最短時間で迅速に解析できるようになったため、以前は1週間近くかかっていた亜型分類などのプロセスが、現在では24~48時間以内に完了することがほとんどである。これにより、ウイルスの経路をより正確に追跡でき、特に環境、野鳥個体群、家畜飼育におけるバイオセキュリティの相互作用において、リスクをより正確に評価できるようになった。また、コミュニケーションもより専門的になり、当局間の業務手順も現在ではほぼ統一されている。 しかしウイルスも絶えず進化を続け、世界中に拡散し、新たな大陸へ侵入・定着し、欧州やドイツでも繰り返し感染の波を引き起こしている。 そのため「鳥インフルエンザ」の問題は依然として非常に重要であり、米国やオランダで最近発生した、HPAI H5N1ウイルスが乳牛の乳房炎を引き起こした事件のように、予期せぬ展開が繰り返し発生している。これは、これまでほとんど想像もできなかったシナリオであり、H5N1がヒトにも感染する可能性があることを改めて強調する結果となった。野鳥では、秋と冬に飛来する渡り鳥の種類によって、その影響が毎年変化している。時にはキンクロハジロ、時にはカオジロガン、そして時にはコオバシギなど、常に大量死と関連している。このウイルスは夏にも残存し、欧州北部の海岸に生息するアジサシ、トウゾクカモメ、シロカツオドリなどの繁殖コロニーで多大な損失をもたらした。2025年から2026年の秋と冬には、ドイツと欧州の他の地域だけで、何千羽ものクロヅルが死亡した。家きん業界においても、このウイルスは壊滅的な損失をもたらし、家きん製品の価格が一時的に高騰することも珍しくなく、米国や英国などでは、特定の製品が一時的に不足したり、まったく入手できなくなったりした。 野鳥の個体群や家きんの保護、経済的影響、HPAIウイルスによる人獣共通感染症のリスクのモニタリング、そしてヒトの保護は、依然として大きな課題である。FLIは多くの国際共同プロジェクトにおいて、これらのテーマについて引き続き集中的な研究を行っている。同研究所は、疾病対策における意思決定者に対して助言を行い、最適化された診断コンセプトを策定し、データを収集・分析している。毎月更新されるリスク評価は、家きん飼育者、獣医師、鳥類保護活動家たちが現地で対策や予防を行う上で役立っている。 2026年2月6日時点の高病原性鳥インフルエンザH5(HPAI H5)クレード2.3.4.4Bのリスク評価書(11ページ、ドイツ語)は下記URLから閲覧可能。 https://www.openagrar.de/servlets/MCRFileNodeServlet/openagrar_derivate_00069776/FLI-Risikoeinschaetzung_HPAI_H5_2026-02-06.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | フリードリヒ・レフラー研究所(FLI/ドイツ連邦動物衛生研究所) |
| 情報源(報道) | フリードリヒ・レフラー研究所(FLI/ドイツ連邦動物衛生研究所) |
| URL | https://www.fli.de/de/aktuelles/kurznachrichten/neues-einzelansicht/20-jahre-vogelgrippe-h5n1-in-deutschland-forschung-und-monitoring-bleiben-zentral/ |
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