食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06670020535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、妊娠中の女性の食事における緑茶と紅茶に含まれる化学物質(カフェイン以外)の潜在的リスクに関するスコーピング・ペーパーを公表【1/4】 (1/3) |
| 資料日付 | 2026年1月27日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 1 / 3 ページ目です) 英国毒性委員会(COT)は1月27日、妊娠中の女性の食事における緑茶と紅茶に含まれる化学物質(カフェイン以外)の潜在的リスクに関するスコーピング・ペーパーを公表した。概要(抜粋)は以下のとおり。【1/4】 背景 このスコーピング・ペーパーは、茶に含まれる可能性があり、妊娠可能な年齢の女性に健康リスクをもたらす可能性のある化学物質の概要を提供することを目的とする。本スコーピング・ペーパーでは、緑茶と紅茶の2種類を対象としている。英国ではその他の種類の茶も消費されているものの、これらが最も一般的な茶であり、これら2種類の茶に含まれる化合物は他の種類の茶にも含まれていると考えられる。 はじめに 緑茶と紅茶は、チャノキ(Camellia sinensis(C. sinensis))という植物から作られる。これら2種類の茶の違いは、収穫後の加工方法(茶葉が受ける酸化の程度など)や、原料となる品種の違いなど、いくつかの要因によって決まる。 ここで検討対象としたのは、チャノキの乾燥部分(花、葉、根など)を浸漬して製造された液体製品のみであることに留意すべきである。栄養補助食品やその他の種類の茶(フルーツティー、ハーブティー、白茶など)にしばしば使用される「茶エキス」に関する考察は含まれていない。 英国の茶葉輸入データ(略) 茶葉中の化学物質 本スコーピング・ペーパーでは、各化合物をグループに分類し、グループ内でアルファベット順に提示している。簡単に説明すると、これらのグループは、作物管理に使用される化学物質(農薬)、天然毒素(ピロリジジンアルカロイド、トロパンアルカロイド、マイコトキシン)、重金属(ヒ素、カドミウム、クロム、鉛、水銀)、植物成分(カテキン、ポリフェノール、微量元素)、及び加工汚染物質(アクリルアミドとフラン類、多環芳香族炭化水素)を網羅している。 作物管理(略) 農薬 英国では、緑茶及び紅茶に適用される農薬を含む、農産物中の農薬の残留基準値(MRL)は、欧州連合規則 (EC) 396/2005に基づいて設定されている。農薬有効成分に特定のMRLが設定されていない場合は、デフォルトのMRLである0.01 mg/kgが適用される。 茶における残留検査結果の公式データ源は、食品中の残留農薬(PRiF)データセット(DEFRA, 2025)(※補足1)である。茶葉に関する最新のデータは2015年のもの(PRiF, 2016b)(※補足2)であり、報告書によれば、茶葉が最後に調査されたのは2012年のハーブティーと茶葉の調査であったと記されている。2015年の調査対象は、「狭義の茶(紅茶、緑茶、白茶、アールグレイなど)、及びルイボスティー/レッドブッシュ(red bush)ティー(ルイボス(Aspalathus linearis)の抽出液)に限定されており、ティーバッグ、リーフ(茶葉)、インスタントのいずれの形態でもよい」とされていた。2012年と2015年の両方の報告書において、原産国の表記は必ずしも茶葉の栽培地を示すものではないと指摘されている。それは、乾燥された場所や消費者向けに包装された場所を示している可能性があるためである。 ニコチン ニコチンはタバコに含まれる主要なアルカロイドであり、ナス科に属する他の作物にも低濃度で含まれている。英国では、茶葉中のニコチンに対する現行のMRLは0.5 mg/kgである(ただし、2026年2月に0.4 mg/kgに引き下げられる予定である)。 欧州連合(EU)では、欧州委員会規則 (EC) No 396/2005に基づき、茶葉中のニコチンの暫定MRLが0.6 mg/kgに設定されている。これは、欧州食品安全機関(EFSA)による評価(EFSA, 2022)(※補足3)で使用された。ただし、このMRLは、欧州委員会規則 (EU) 2023/377に基づき、0.5 mg/kgに引き下げられたことに留意する必要がある。この値は0.4 mg/kgまでさらに引き下げられる可能性があり、2026年2月に予定されている。 EFSAは2022年、ローズヒップ、紅茶、ケッパー(caper)に含まれるニコチンの暫定MRLに関する短期(急性)摂取リスク評価に関する声明書を公表した(EFSA, 2022)(※補足3)。未加工の茶葉及び茶葉抽出液の急性ばく露量の計算には、PRIMo(改訂版3.1)モデルが使用された。ばく露量は一般集団に基づいているため、妊婦に対する具体的な議論/ばく露量はこのレビューに含まれていなかった。 乾燥茶葉換算での最高摂取量は、成人と小児について報告されている。成人の場合は、ドイツ人女性(14~50歳)(97.5パーセンタイル(P97.5))で33.74 g/人 (0.5 g/kg体重に相当)であり、小児の場合は、アイルランドの小児(P97.5)で30.6 g/人 (1.53 g/kg体重に相当)であった。EFSAは、茶葉の大部分にEUの法的MRL(0.6 mg/kg)に等しい残留物が含まれていると考え、推定ばく露量は成人で0.3 μg/kg体重(急性参照用量(ARfD)の38%)、小児で0.92 μg/kg体重(ARfDの115%)と見積もった。これらのばく露量計算の結果から、現行の茶に対する暫定MRLは小児に対して十分に保護的ではないことが示唆された。茶葉(乾燥葉)中のニコチンについて、ARfDを超えないばく露量に相当する閾値残留濃度は0.52 mg/kgと算出された。 茶葉抽出液(加工茶葉を用いた抽出液)を基準とした最大摂取量は、成人と小児について報告されている。成人の場合は、オランダの一般集団(P97.5)で1,335.3 g/人 (20.29 g/kg体重に相当)であり、小児の場合は、オランダの小児(P97.5)で645.7 g/人 (35.09 g/kg体重に相当)であった。EFSAは茶葉に対してデフォルトの希釈係数0.01を用いているため、茶葉抽出液中の残留濃度(現行のEU MRL 0.6 mg/kgに対応)は最大0.006 mg/kgと推定される。茶葉抽出液の場合、計算されたばく露量は成人で0.12 μg/kg体重、小児で0.21 μg/kg体重であった。このばく露量は、成人ではARfDの15%、小児では26%に相当する。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06670021535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Background - green and black tea in the maternal diet |
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