食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06650530302
タイトル 米国農務省農業研究局(USDA-ARS)、新たな春小麦の遺伝資源によりフザリウム属菌による経済的損失の低減が期待されると公表
資料日付 2026年1月8日
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概要(記事)  米国農務省農業研究局(USDA-ARS)は1月8日、新たな春小麦の遺伝資源によりフザリウム属菌による経済的損失の低減が期待されると公表した。概要は以下のとおり。
 研究者らは、赤かび病(fusarium head blight(FHB))に抵抗性を持つ新たな春小麦の遺伝資源系統を発表した。この克服困難な真菌病は穀物生産において毎年多大な経済的損失をもたらしており、1998年から2000年までの期間では27億ドルと推定される。さらに消費者の健康リスクも引き起こす。
 赤かび病(FHB又はscab)は、米国の小粒穀物生産、特に小麦及び大麦に影響を及ぼす最大の真菌病である。当該真菌病の主な原因は、Fusarium graminearum L.という真菌であるが、複数のフザリウム属菌株やフザリウム属菌種によっても引き起こされる可能性がある。
 FHB病原菌は、穀粒や穀粉を汚染する毒素を産生し、ヒトや動物に健康リスクをもたらすため、生産損失につながる。長年にわたり、農業者、研究者、及び育種家の間では、この壊滅的な病害を抑制する最も効果的な方法は、FHBに対する抵抗性を示す遺伝子を用いて穀物作物を強化することであると明らかになってきた。しかし、FHBに対する効果的な抵抗性を示す資源は、現在、小麦及び大麦に限られている。そのため、特にデュラム小麦や大麦において、当該病害と闘うために使用できる新たな抵抗性遺伝子を発見することが急務となっている。
 ネブラスカ州リンカーンにある小麦・ソルガム・飼い葉研究ユニットのARS研究遺伝学者、Xiwen Cai氏が主導した科学的ブレークスルーにおいて、ARSとノースダコタ農業試験場の科学者らは、以前に発表された研究の知見を活用し、「WGC002」と名付けられた新しい春小麦遺伝資源系統を開発した。当該遺伝資源は、多様な環境下でフザリウムに対する優れた抵抗性を発揮する、野生イネ科植物に見られる新奇遺伝子「Fhb7・The2」を有している。当該科学者らは植物育種技術を用いて、望ましい形質の遺伝子を野生イネ科植物から選抜し、育種系統に組み込んだ。そして現在、これらの遺伝子は米国における様々な市場区分の小麦に導入されている。
 「現在利用可能な抵抗性遺伝子は非常に少ないため、これは重要な発見である。これは、野生種で特定され、春小麦、冬小麦、デュラム小麦に導入された初の効果的なFHB抵抗性遺伝子である」とCai氏は述べている。「さらに、この遺伝子は、我々が「相加効果」と呼ぶ、つまり別の遺伝子の抵抗性レベルを高め、強化する効果を示している。」
 WGC002春小麦遺伝資源は、すでに国内外で多くの小麦育種プログラムに利用されている。ネブラスカ州リンカーンのARSの科学者らは、この新しいFHB抵抗性遺伝子を冬小麦、春小麦、及びデュラム小麦の優良品種に導入している。
 科学者らは、農業者がこの抵抗性遺伝子を持つ新品種の栽培を開始すれば、数年以内に、FHBの影響を受けた小麦作物による米国の経済的損失が大幅に減少すると予測している。
 この研究は、小麦及び野生近縁種におけるFHB抵抗性遺伝子の同定を目的として、ARSの科学者らと関係機関が実施している一連の共同研究の一環である。FHB抵抗性遺伝子は複数発見されているが、小麦品種の開発に向けた育種において、効果的な抵抗性の供給源として利用・特性評価されているのは、そのうちの2つ(Fhb1及びFhb7)のみである。強力で持続的な抵抗性を付与するために複数の遺伝子を同時に選抜することは、この取り組みにおいて一般的かつ効果的な手法である
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省(USDA)
情報源(報道) 米国農務省農業研究局(USDA-ARS)
URL https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2026/a-new-spring-wheat-germplasm-promises-to-reduce-economic-losses-caused-by-fusarium/

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