食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06630590104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、MMWRにて「現場からの手記:2024年に米国ワシントン州及びカリフォルニア州で発生した有機くるみに関連した腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染」を公表
資料日付 2025年11月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は11月27日、MMWRにて「現場からの手記:2024年に米国ワシントン州及びカリフォルニア州で発生した有機くるみに関連した腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染」を公表した。概要は以下のとおり。
・イントロダクション
 志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157感染症の集団発生は、主に牛肉及び生鮮野菜、特に葉物野菜に関連している。米国で報告された木の実に関連付けられたSTEC O157集団感染は、具体的には2011年にミシガン州、ミネソタ州及びウィスコンシン州で発生した殻付きヘーゼルナッツに関連した事例のみである。2024年3月25日、ワシントン州保健局は、全ゲノムシークエンス解析(WGS)によって分離株が遺伝的に高度に関連していると判断した後、ワシントン州及びカリフォルニア州における7件のSTEC O157感染症についてCDCに警報を発した。
・調査及び結果
 2024年3月26日、CDCは、CDCの食中毒サーベイランスのための全国的な検査機関ネットワークであるPulseNetを用いて、複数州にわたる調査を開始し、最初の7件の感染の遺伝的関連性を確認し、追加の症例を特定した。症例は、集団感染株又は全ゲノムシークエンス解析(WGS)によって集団感染株と3アレル差以内の近縁分離株による感染であり、かつ発症日が2024年2月1日から4月4日までの期間に該当するものと定義された。この日付範囲は、調査中に特定されたすべての症例を含めるために選定された。
 カリフォルニア州(7例)とワシントン州(6例)から合計13例が確認された。患者の年齢中央値は60歳(範囲=6~84歳)で、62%が女性であった。7人が入院し、そのうち2人が溶血性尿毒症症候群を発症したが、死亡者はなかった。
 州の連携機関による当初の聞き取り調査では、複数の患者が発症前の週に食品協同組合や自然食品店で買い物をしたと報告した。連絡が取れた11人の患者に対し、生鮮農産物、ナッツ類、その他自然食品店で見られる製品(例:グラノーラ、種子、サプリメント)に焦点を当てた質問票を用いた聞き取り調査が行われた。11人全員が、発症前の週にくるみを食べたと報告し、調査が進むにつれて、他の食品は疾病との関連がないことが判明した。比較として、FoodNetの2018~2019年住民調査では、健康な成人の26%が(調査の)前週にくるみを食べていた。患者が食べたくるみはすべて、「有機(organic)」であったことが、聞き取り調査で特定された、又は食品協同組合や自然食品店での購入記録に記載されていた。10人の患者は、バルク又はセルフサービスの瓶からくるみを購入していた。4人の患者宅(カリフォルニア州2人、ワシントン州2人)に残っていたくるみを検査したところ、1検体がリアルタイムPCR検査で志賀毒素遺伝子に陽性と判定された。
 米国食品医薬品庁(FDA)と州の連携機関は、前述質問票に回答した11人の患者が喫食したくるみの供給源を追跡するために記録を分析した(異なる9店舗で購入されていた)。8店舗は、同じ加工(殻むき)業者から出荷された2つのロットに由来する有機くるみの半割れ(halves)製品と小片(pieces)製品を受け取っていた。両ロットのくるみは、単一の生産者によって供給されていた。FDA、カリフォルニア州公衆衛生局、及びカリフォルニア州食品農業局は、トレースバック調査で特定された共通の加工業者と生産者に対して検査を実施した。製品検体2点と環境検体11点が採取されたが、いずれもSTECは検出されなかった。
・要旨
1. このトピックについて既に知られていることは?
 STEC O157感染症の集団発生は、牛肉や葉物野菜が最も多く関連している。複数州にわたるSTEC O157感染症の集団発生で、木の実と関連付けられた事例は、2011年に発生した1件のみであった。
2. この報告で新たに加わったことは?
 2024年、調査員により有機くるみが複数州にわたるSTEC O157集団感染の原因であることが確認された。これは、米国で初めて記載された、くるみに関連付けられた集団食中毒事例である。
3. 公衆衛生活動への示唆は?
 今後の集団感染において、くるみはSTEC感染症の潜在的な媒介物として考慮されるべきである。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/74/wr/mm7438a2.htm

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