食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06630170475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、報告書「飲料水中の新興化合物の存在に関する全国測定調査-PFAS及び超短鎖PFAS(2024-2025年調査)」を公表
資料日付 2025年12月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月3日、報告書「飲料水中の新興化合物の存在に関する全国測定調査-PFAS及び超短鎖PFAS(2024-2025年調査)」を公表した。概要は以下のとおり。
1. 飲料水の汚染をより良く把握する
 ANSESは、飲料水中の新興化合物の存在を測定するために、定期的に調査を行っている。その目的は、フランスにおける原水及び水道水の汚染に関する知見を向上させることである。こうした調査の際、対象となる化合物は、飲料水の法的モニタリングの対象外、あるいはその存在に関する入手可能なデータが断片的であるという理由で選定される。2023年に開始された本調査は、PFAS(パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物)の物質を対象とした。
 近年、これらの物質は、その検出の向上、環境中におけるそれらの存在の把握、その潜在的な毒性の評価を目的として、特にANSESが実施する多くの研究の対象となったが、飲料水中のPFASの存在については、まだ十分に知られていない。当該物質のうちのいくつかだけが、監視対象となっている。
 飲料水の水質に関する欧州指令は、遅くとも2026年1月12日までにフランスで供給される水において監視すべき20種類のPFASの初期リストを定めている。したがって、ANSESによる本測定調査は、この期限前にPFASの存在に関する現状の一覧を把握し、補足として監視しうる他のいくつかのPFASを特定することを目的とした。
2. 35種類のPFASを水道水で調査
 欧州指令の20種類(※補足1)のPFASに加えて、本調査の際、別の15種類(※補足2)のPFASについても調査が行われた。それらは、物理化学的特性(特に水に対する親和性)や、フランス国内外で飲料水におけるそれらの存在に言及するデータの存在等、いくつかの基準に基づいて選定された。
 検体採取の調査は、海外領土を含むフランス全土で実施された。600以上の原水検体と、同数の供給された水の検体が分析された。これは、すなわちこれまでの調査時の2倍に相当する。検体は全体で、フランスで供給される水の約20%を占める集水場所から採取された。検体の3分の2は、地域圏保健庁(ARS)がPFAS汚染の潜在的リスクを特定した場所で採取された。
3. 特定のPFASは他のいくつかのPFASよりも頻繁に検出された
 調査対象の35種類のPFASのうち、20種類が少なくとも1つの原水検体で検出され、19種類が供給された水から検出された。
 水道水に関する欧州指令の11種類のPFASが、これらの検出されたPFASに含まれており、そのうち3種類は高い頻度で検出された: パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)(供給された水の検体の21.7%)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)(19.1%)、パーフルオロヘキサン酸(PFHxA)(16.1%)。指令は、考慮する20種類のPFASの合計濃度について、100 ng/Lの水質上限値を定めている。この値を超えるのは、検体のごく一部のみである。
 検出されたその他のPFASのうち、4種類はいわゆる従来型PFASである。この名称は、3つ以上の炭素原子の鎖で構成されるPFASを意味する。これらのPFAS、特に6:2フルオロテロマースルホン酸(6:2 FTSA)は一般的に、指令に含まれるPFASのうちの少なくとも1種類が検出された検体からも検出された。これは、指令に含まれるPFASが、従来型PFASの存在の優れた指標であることを示している。
 また、5種類の超短鎖PFAS、つまり 1~3個の炭素原子で構成される分子も調査の対象となった。これらのPFASは、本カテゴリーが指令でモニタリングが規定されている20種類のPFASに示されていないため、特に注目された。その存在は、従来型PFASの存在とは無関係のように思われる。そのうち3種類は、複数の検体に存在した。最も頻繁に検出されたのはTFA(トリフルオロ酢酸)であり、原水及び供給された水の検体の92%から検出された。その濃度は検体によって大きく異なり、供給された水における中央値は780 ng/Lであった。また、本調査ではフランスで初めて、検体の13%からTFMSA(トリフルオロメタンスルホン酸)が有意に存在することが特定され、供給された水の濃度の中央値は28.5 ng/Lであった。
4. 飲料水中のPFASモニタリング強化のために欠かせない結果
 本調査の結果は、2025年10月に公表されたANSESの専門家による評価を補完するものであり、この評価でANSESは飲料水を含む様々なカテゴリーにおいてPFASモニタリングを改善するために勧告を表明した。測定調査時に検出された一部のPFASは、当該評価が勧告するように、飲料水の恒久的モニタリング計画に組み込まれる可能性がある。これは特に、超短鎖PFASではTFA、従来型PFASの中では、指令に含まれていないものの中でより頻繁に検出される6:2 FTSAである。
 当該報告書(60ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/system/files/LABORATOIRE2024-AST-0045.pdf
(※補足1) PFBA、PFPeA、PFHxA、PFHpA、PFOA、PFNA、PFDA、PFUnDA、PFDoDA、PFTrDA、PFBS、PFPeS、PFHxS(直鎖PFHxS及び分岐PFHxS)、PFHpS、PFOS(直鎖PFOS及び分岐PFOS)、PFNS、PFDS、PFUnDS、PFDoDS、PFTrDS
(※補足2) 6:2 FTAB、5:1:2 FTB、5:3 FTB、FHxSA、4:2 FTSA、6:2 FTSA、8:2 FTSA、HFPO-DA、ADONA、PFMOPrA、TFA、PFPrA、TFMSA、TFSH、PFPrS
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/pfas-les-resultats-de-la-campagne-nationale-de-mesure-dans-leau-destinee-la-consommation

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