食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06600390149 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、「食品中に含有されるT-2トキシン及びHT-2トキシンのリスクに関する第二次声明案」を公表 (前半1/2) |
| 資料日付 | 2025年10月9日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は10月9日、2025年10月21日会合用の協議事項及び文書として、「食品中に含有されるT-2トキシン及びHT-2トキシンのリスクに関する第二次声明案」を公表した(TOX/2025/40、PDF版87ページ)。概要は以下のとおり。 《背景》 2025年7月、食品に含有されるT-2及びHT-2マイコトキシンのリスクに関する第一次声明案(穀物の穀粒、及び、入手可能な場合にはそれから製造される製品の摂取に由来するばく露に焦点を当てている)がCOTに提出された(TOX/2025/26)。COTは会合において、時系列トレンド分析の明確化、及び、背景/毒性セクションに詳細を追加することを要請した。さらにCOTは、データの明確な記述を確保するため、ばく露セクションの再検討を求めた。要請された変更は、以下の第二次声明草案(附属書A)に反映されている。ばく露に関する完全な表は、附属書Bにおいて補足情報として提供される。 詳細な背景情報に関しては、文末記載のCOTの参考文献を参照されたい。 「附属書A」 《背景》 COTは、T-2トキシン及びHT-2トキシンの評価を実施済みであり、2018年には乳幼児の食事における両トキシンの含有量を、2021年にはマイコトキシンへの複合ばく露に由来する潜在的影響を検討している。2018年の評価は、2015年に英国食品基準庁(FSA)が実施したオート麦製品を対象とするマイコトキシン調査に基づいており、オート麦及びオート麦製品の摂取に由来するT-2トキシン及びHT-2トキシンへの慢性的食事性ばく露の総計値は、高摂取量の消費者を含め、「4ヶ月齢超」から「19歳以上の成人」に渡る全年齢層において、耐容一日摂取量(TDI)を下回ると推定された。よって、当該調査の結果より得られたT-2トキシン及びHT-2トキシンへのばく露量は、消費者の健康へのリスクを示唆するものではなかった。しかしながら、COTは、食品における同時発生に関する情報の不足が主要因となり、マイコトキシンへの複合ばく露に由来する潜在的なリスクに関しては、リスク評価を完了していない。 2020年、欧州委員会(EC)は、食品中に含有されるT-2トキシン及びHT-2トキシンに関し、欧州委員会勧告2013/165/EUにて規定されていた現行の指標値(indicative level)よりも低い最大基準値(maximum levels(MLs))の設定を提案した。当該提案を受け、欧州連合(EU)では2024年7月1日から最大基準値が施行されている。当該最大基準値は、T-2トキシン及びHT-2トキシンの総計に対してのみ設定されている。T-2トキシン及びHT-2トキシンの修飾体(ネオソラニオール(NEO)や4,15-ジアセトキシシルペノール(DAS)等)については、発生データが限定的であり、適切な標準的分析手法が存在しないことから、最大基準値は設定されていない。EUの新たな最大基準値を踏まえ、COTはFSAから、T-2及びHT-2マイコトキシンのみへの食事性ばく露に起因する英国消費者のリスクの程度を評価するよう要請された。 本作業の一環として、COTは2023年2月、「欧州食品安全機関(EFSA)及びFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)が設定した、既存のT-2トキシン及びHT-2トキシンに対する健康影響に基づく指標値(HBGVs)」を検討している(TOX/2023/04)。COTは両評価のエビデンスの根拠を検討し、科学的証拠に基づき、EFSAが2017年に導出したHBGVsに合わせることに引き続き合意すると結論している。 食品に由来するT-2トキシン及びHT-2トキシンのリスク評価を新たに実施するにあたり、COTへの支援を目的として、FSA及びスコットランド食品基準庁(FSS)は、2023年7月から2023年10月にかけてエビデンス募集を実施した。T-2トキシン及びHT-2トキシンは動物由来製品からも検出されているが、EFSAはこれを飼料汚染の結果であると推測し、EUでは動物由来製品に対する法定基準値は変更されておらず、FSA及びFSSは当該データコールにおいて、食肉及び乳製品の発生データを対象とはしていない。T-2トキシン及びHT-2トキシンに対する新たな欧州の最大基準値を踏まえ、当該データコールは、圃場から非加熱喫食調理済み(RTE)食品に及ぶ穀物サプライチェーン全体に渡るT-2トキシン及びHT-2トキシンの発生データの収集に焦点が当てられた。EUでは、T-2トキシン及びHT-2トキシンの修飾体(ネオソラニオール(NEO)や4,15-ジアセトキシシルペノール(DAS)等)については、発生データが限定的であり、適切な標準的分析手法が存在しないことら、最大基準値は設定されていないため、NEOとDASは当該エビデンス募集の対象とされず、本声明ではこれ以降考慮されない。T-2トキシン及びHT-2トキシンへのばく露に焦点を当てたディスカッション・ペーパーは、COTからのフィードバックを受けた後、2024年7月(TOX/2024/24)及び2025年3月(TOX/2025/14)にCOTに提出されている。 本声明では、穀物の穀粒、及び、入手可能な場合にはそれから製造される製品、すなわち、穀物の穀粒を用いるレシピに基づき調製された食品類の摂取に由来するばく露に焦点を当て、食品中のT-2及びHT-2マイコトキシンに関するリスクについて論じる。 《健康影響に基づく指標値》 2023年2月、EFSA及びJECFAにより設定されているT-2及びHT-2マイコトキシンに対するHBGVs、ならびに、その根拠となった証拠の重み付けを検討した結果、COTは、今後のリスク評価においてEFSAのHBGVsを引き続き適用することに満足するとした。JECFAとEFSAのグループHBGVsはほぼ同一であり、COTは従来、EFSA設定のHBGVsをリスク評価に適用してきた経緯がある。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06600391149) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Second%20draft%20statement%20on%20the%20risk%20for%20T-2%20and%20HT-2%20mycotoxins%20in%20food |
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