食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06580450149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのラムノガラクツロナン-I高含有ニンジン繊維(cRG-I)の安全性に関する科学的意見書を公表 |
| 資料日付 | 2025年8月29日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は8月29日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのラムノガラクツロナン-I高含有ニンジン繊維(cRG-I)の安全性に関する科学的意見書を公表した(6月25日採択、PDF版22ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9537)。概要は以下のとおり。 《背景》 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、新食品に関する規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのラムノガラクツロナン-I高含有ニンジン繊維(cRG-I)に関し、科学的意見を表明するよう求められた。 《評価及び議論》 当該新食品は、新食品規則(EU) 2015/2283第3条によれば、カテゴリー(iv)「植物及び植物の部位から構成される、分離される、又は製造される食品」に該当する。 〈アイデンティティー〉 当該新食品は、ニンジン搾り粕(pomace)の多糖類画分から得られる高分子量多糖類である。ニンジン搾り粕は、ニンジンジュース製造の副産物である。使用される品種は、一般的に摂取されているニンジン(Daucus carota L., subsp. Sativus)であり、当該品種は野菜種子の市場投入に関する理事会指令2002/55/ECに収載され、EU域内にて市販可能である。製造受託機関(CMO)は当該ニンジンのアイデンティティーを保証している。 当該新食品は水溶性粉末の形態にあるラムノガラクツロナン-Iを豊富に含むペクチン画分から構成され、cRG-I(carrot RG-I)と命名されている。RG-Iは植物細胞壁に天然に存在する。申請者は本製品をBeniCaros(商標)の名称にて商品化することを意図している。 ペクチン分子は高分子量多糖類であり、共有結合にて繰り返す2種の構造単位(直鎖状ホモガラクツロナン(HG)、及び、2種類の分枝状ラムノガラクツロナン(RG)(RG-I及びRG-II))からなる骨格にて構成される。ニンジンのペクチンには、RG-I及びRG-IIの双方の分岐鎖構造が存在する。HGはα-1,4結合したD-ガラクツロン酸(GaIA)単量体から構成されるが、RG-Iの骨格には二糖[α-1,4-D-ガラクツロン酸-α-1,2-D-ラムノース-]の繰り返し構図単位が含まれる。 当該新食品は、酵素混合物を用いたニンジン搾り粕の酵素加水分解により製造されるペクチン画分の加水分解物である。この製造法により、直鎖状HG構造を部分的に加水分解しつつ、分岐鎖状ポリマーのRG-Iは保持されている。cRG-I多糖類は、単糖類及び低分子オリゴ糖類を濾過により除去し、濃縮されている。 当該新食品のアイデンティティーは、分子量分布パターン及び単量体組成に基づき決定されている。 〈製造工程〉 NDAパネルは、製造工程は十分に詳述されており、安全上の懸念を提起しないと判断する。 〈提案された用途・用量及び予想摂取量〉 当該新食品は、一般集団向けの多様な食用品類の原材料として、特定医療用食品・乳児を除く一般集団向けの体重管理用食事代替品及び食品サプリメント・成人集団向けの体重管理用食事完全代替品において使用することが意図されている。 EFSAの包括的欧州食品摂取データベースに基づき、一般集団を対象として、当該新食品が原材料として添加される可能性のある食品類を介して摂取される当該新食品の摂取量推定が実施された。最高推定摂取量は乳児に対する353.9 mg当該新食品/kg体重/日(95パーセンタイル)と算出された。 〈栄養学的情報〉 当該新食品の成分組成及び提案された使用条件を考慮すると、当該新食品の摂取は栄養学上の不利益をもたらすことはない。 〈毒性学的情報〉 提供されたデータに基づき、NDAパネルは遺伝毒性に関する懸念はないと判断する。ラットを用いた反復投与毒性試験では、試験された最高用量である7,753 mg当該新食品/kg体重/日まで安全上の懸念は提起されない。NDAパネルは、90日間試験においてラットに投与された最高用量と、提案された用途(食品サプリメントを含む)における当該新食品の最高推定摂取量(95パーセンタイル)との間のばく露マージンは、22(乳児の場合)から106(成人の場合)の範囲にあることに留意する。NDAパネルは、当該新食品の供給源(すなわちニンジン)・性質・成分組成・製造方法が安全上の懸念を提起しない点を考慮すると、上記のばく露マージンは十分であると判断する。 〈アレルゲン性〉 当該新食品はニンジンのアレルゲン性を保持している可能性があるため、当該新食品に対するアレルギー反応が生じる可能性はあるが、当該反応はニンジンの摂取により誘発される反応と異なるものではない。 《結論》 1. 新食品としての安全性 NDAパネルは、ニンジン搾り粕に由来するラムノガラクツロナン高含有多糖類画分である当該新食品cRG-Iは、提案された使用条件下において安全であると結論する。 2. 規則(EU) 2015/2283第26条に準拠する独自データ保護 NDAパネルは、申請者が独自であると主張する、付録C記載の以下のデータがなければ、提案された使用条件下における当該新食品の安全性に関する結論に達することはできなかったと考える。 (i) アイデンティティー (ii) 成分組成 (iii) 毒性学的情報 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9537 |
利用上の注意事項
本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。1 情報の収集・要約・翻訳について
(1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。(2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
(3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
(4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
(5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。
2 掲載情報と食品安全委員会の立場について
(1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。(2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
(3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
(4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。
3 利用者の責務
(1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。(2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
(3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。
