食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06580391535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、「食品中に含有される植物レクチン類と関連するヒトの健康へのリスクに関するEFSAの科学的意見書草案」を公表 (後半2/2)
資料日付 2025年9月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06580390535)

《発生データ及び欧州集団に対する食事性ばく露評価》
 ほとんどのレクチンに関する毒性学的情報が不足していることから、食事性ばく露評価ではフィトヘマグルチニン(PHA)のみに焦点が当てられている。
 EFSAの包括的欧州食品摂取データベースを用いてPHAへの最高急性食事性ばく露が算出されており、当該評価においては、「その他の子供」及び「幼児」に対して算出されている。ばく露量は、ライ豆、ボルロッティ・他のインゲン豆類、豆類・野菜類の粗挽き粉等、各食品項目に対し、集団カテゴリー別に、摂取日毎に推定されている。
 当該評価においてEFSAは、レクチン類の加工に焦点を当て、異なるばく露シナリオを検討している。ばく露シナリオ1では、主として浸漬及び煮沸により適切に加工されているインゲンマメ属のマメ類を検討している。EFSAは、正しい加工手順が踏まれている場合、レクチン類は活性を有する状態にはなく、したがって、摂取してもリスクは生じないと想定している。よって、シナリオ1では食事性ばく露量は推定されていない。シナリオ2では適切な加工が施されずレクチン類が活性を維持している状態を検討している。活性状態にあると考えられるレクチン類を代表させるため、50%という値が選択され、最高平均ばく露量を「ボルロッティ豆(インゲンマメ属)又はその他のインゲン豆(乾燥状態)」に対する23.5 mg/kg体重/日、及び、「ライ豆(インゲンマメ属)(乾燥状態)」に対する35.0 mg/kg体重/日と推定している。
《リスクの判定》
 レクチン類に対してEFSAは、毒性学的データ及び発生データの双方に関して入手可能な情報が十分ではなく、健康影響に基づく指標値(HBGV)の導出は適切でない点に合意している。そのため、ばく露マージン(MOE)アプローチが適用されている。MOE100は、動物とヒトの差異及び個人の差異を考慮できるため、安全であると判断されている。
 植物レクチンに関して入手可能なデータは限定的ではあるが、それらに基づきEFSAは、バイセクト型N-アセチルグルコサミン含有複合糖鎖との特異的結合性、及び、ヒト吸収上皮細胞に対する高親和性から、PHAが食用植物のレクチン類において最も毒性が高いと判断している。そのため、リスクの判定はPHAのみを対象として実施されている。
 Bardoczら(1995)の研究から、小腸乾燥重量の増加に対するBMDL10・22.9 mg/kg体重/日を選択し、PHAに対するリファレンス・ポイント(reference point)に選定している。EFSAは、BMDL10・22.9 mg/kg体重/日、及び、最高パーセンタイルばく露・75.8 mg/kg体重/日(「その他の子供」集団における「豆類・野菜類の粗挽き粉」の摂取)に基づき、MOEを0.3と算出している。
 PHAに対するMOE(0.3)は、安全と見なされるMOE(> 100)を下回っている。したがって、PHAの50%を不活性化する程度では、健康リスクをもたらすと判断されている。他のレクチン類に関しては十分な毒性学的データがなく、リスクに関して結論には至っていない。しかしながら、EFSAは、適切な調理法に則り調理された食品に対しては、不活性化レクチンへのばく露に由来する健康への懸念は認められない点に同意している。
《推奨事項》
 EFSAは、活性レクチン及び非活性レクチンの定量に向け、分析法の開発・検証の必要性に言及し、推奨している。くわえて、ヒト及びげっ歯類における、吸収・分布・代謝・排泄(ADME)、免疫毒性、消化管エンドポイントに関する情報の獲得に向け、PHAを用いた試験の必要性を挙げている。さらに、詳細なばく露評価に向け、さらなる情報が必要性であるとしている。
《COTに見解を求める質問》
 委員には以下の質問を検討するよう求める。
 i) 委員は、EFSAが採用したMOEアプローチに同意するか。
 ii) 委員はEFSAの推奨事項に同意するか。
 iii) 委員は他にコメントがあるか。
 (注) 本文書はディスカッションを目的とする。COTの見解を示すものではなく、引用されるべきではない。
 本声明案の全文は以下より入手可能。
https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2025-09/TOX-2025-35%20EFSA%20Lectin%20opinion%20paper%20Acc%20V%20SO.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/Introduction%20and%20Background%20-%20EFSA%20draft%20scientific%20opinion%20on%20risks%20for%20human%20health%20of%20plant%20lectins%20in%20food

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