食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06580150475 |
| タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、PestiRiv調査(ブドウ栽培地域周辺住民の農薬ばく露に関する全国調査)の結果を公表 (前半1/2) |
| 資料日付 | 2025年9月15日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は9月15日、PestiRiv調査(ブドウ栽培地域周辺住民の農薬ばく露に関する全国調査)の結果を公表した。概要は以下のとおり。 ブドウ畑の近くに居住する人々は、あらゆる農地から遠く離れて居住する人々よりも、植物保護製剤へのばく露量が多い。これは、フランス公衆衛生局とANSESが共同で実施したPestiRiv調査の主な結果である。この大規模な調査は、2021年~2022年に265のブドウ栽培地域と非ブドウ栽培地域で実施され、屋外の空気、住居内の空気と塵埃、参加者の尿及び毛髪において56種類の物質を測定した。 1. 全国レベルでの「実際の生活における」頑健なばく露データの不足を補うための前例のない調査 特にフランスでは、農地の近くに居住する人々の植物保護製剤含有物質へのばく露に関するデータがほとんどない。PestiRivはブドウ栽培を事例研究として、農地の近くに居住する集団のばく露を客観的に測定するために設計された。 本調査は、2021年~2022年にフランスの6つのブドウ栽培地域に分散する265の場所で実施され、成人1,946人と子供742人を対象とした。参加者の中にはブドウ畑から500メートル以内の場所に居住する人もいれば、あらゆる農地から1,000メートル以上離れた場所に居住する人もいた。 ばく露を評価するために、以下のマトリックスのうち少なくとも一つにおいて、56種類の物質を検査した: ・参加者の尿と毛髪(生物学的体内負荷量(impregnation biologique)) ・住居の塵埃と室内空気 ・周囲空気 また、ブドウ栽培地域にある特定の家庭の菜園で採れた果物・野菜についても測定を実施し、自家栽培の農産物の摂取によるばく露量を推定した。 同時に、参加者は食事や生活様式(屋外活動、職業、住居での農薬の使用)に関する質問票に回答し、農薬ばく露を説明しうる全ての要因を特定した。 フランス公衆衛生局が、本調査のロジスティクスと、参加者の生物学的体内負荷量に関する部分を、ANSESが環境汚染に関する部分を担当した。その後、両機関は専門家グループの支援を受けて、共同の意見書を作成した。 2. ブドウ畑の近くで環境汚染と生物学的体内負荷量が高くなる 調査結果は、ブドウ栽培地域周辺住民は、あらゆる農地から遠く離れた人々よりも、これらの作物に散布された植物保護製剤へのばく露量が多いことを示している。また、ばく露量は処理期間中に多くなる。ブドウ栽培地域における生物学的体内負荷量の上昇は、成人及び子供の双方で観察された。これらの結果は、分析された様々な検体(尿、毛髪、塵埃、周囲空気、室内空気)において頑健であり、米国及びオランダで実施された複数の調査結果と一致している。 この多いばく露量は、ブドウに散布された物質が環境に移行することによるものであり、移行は測定を行った物質の大部分で確認されている。これは、ブドウにきわめて特異的な物質(例: フォルペット(folpel)やメチラム(metiram))と、それほど特異的でない物質(例: グリホサート、ホセチルアルミニウム(fosetyl-aluminium)、スピロキサミン(spiroxamine))の両方に当てはまった。 調査期間の2022年の春と夏には降雨量が少なく気温が高かったことが、処理の必要度を抑えた可能性があったことに留意すべきである。したがって、雨天の場合には、ブドウ栽培地域におけるばく露量は多くなる可能性がある。 3. 植物保護製剤の散布を必要最低限に抑えるよう勧告 PestiRiv調査は、複数種類の環境検体(空気、塵埃、食品)及びヒトにおける植物保護製剤の存在に関する頑健なデータセットを提供する。これらのデータにより、環境汚染レベル及び生物学的体内負荷量に影響を与える要因を実証し、ばく露低減に向けた行動手段を特定することが可能になる。 PestiRivは、使用される植物保護製剤の量と、住居とブドウ畑との近接性が、2つの主なばく露要因であることを示している。 したがって、フランス公衆衛生局とANSESは、植物保護製剤の使用を必要最低限に抑えるよう勧告する。行政当局は、特に国家戦略エコフィト(Ecophyto)2030(※訳注: 農薬削減計画)をよりどころとすることができ、同戦略について両機関は意欲的な実施を呼びかけている。 また、両機関は、ばく露は個人の行動によっても影響を受けることから、処理前に周辺住民に情報を提供する必要性も強調する。しかしながら、周辺住民のばく露防止は、個人の対策だけに依存するべきではない。 PestiRivの勧告事項は他の作物にも拡大適用できる。 本調査で明らかにされたばく露量及び体内負荷量を、健康リスクの可能性と関連付けるには、追加の作業が必要であり、その実現可能性は計画されている継続調査の枠内で調査される予定である。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06580151475) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| 情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| URL | https://www.anses.fr/fr/content/pestiriv-resultats-de-letude-nationale-sur-lexposition-aux-pesticides |
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