食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06570380301
タイトル 論文紹介:「ヒトにおけるトキソプラズマ・ゴンディ(Toxoplasma gondii)抗体陽性率のシステマティックレビューとモデル化:欧州(2000年~2021年)」
資料日付 2025年8月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2025, 30(34):pii=2500069、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2025.30.34.2500069)に掲載された論文「ヒトにおけるトキソプラズマ・ゴンディ(Toxoplasma gondii)抗体陽性率のシステマティックレビューとモデル化:欧州(2000年~2021年)(Systematic review and modelling of Toxoplasma gondii seroprevalence in humans, Europe, 2000 to 2021)、著者IHM Friesema(Centre for Infectious Disease Control, National Institute for Public Health and the Environment(RIVM), オランダ)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 トキソプラズマ・ゴンディは、温血動物及びヒトに感染する能力を有する人獣共通感染症の原虫である。トキソプラズマ症は、免疫正常者では多くの場合軽症又は無症状感染となるが、胎児や免疫機能が低下している者では、眼、神経系、あるいは多臓器に症状が現れる重篤な疾患となり、死に至る場合もある。
・目的
 ヒトにおけるトキソプラズマ・ゴンディ抗体陽性率に関するデータを整理・分析し、欧州各地域の年齢別抗体陽性率をモデル化・比較することを目的とした。
・方法
 システマティックレビューにより、1,822点の科学出版物を特定し、そのうちの69件の研究から抗体陽性率データを抽出した。データはベイズ階層モデルを用いて解析した。
・結果
 抗体陽性率のモデル化により、欧州東部(50%)及び西部(48%)において最も高い感染発生率が示され、欧州北部(18%)及び英国(18%)の推定値が最も低かった(※訳注:カッコ内の数値は各地域の抗体陽性率の推定値)。欧州東部及び西部は、同原虫の感染が最も早期に発生する地域であり、それぞれ44歳及び47歳までに人口の半数が抗体陽性となると推定された。対照的に、欧州北部及び英国では、モデル化された感染までの時間の中央値は170年を超えていた。
・結論
 本研究の結果は、欧州におけるヒトのトキソプラズマ・ゴンディ感染に関する今後の疫学的研究に向けた確固たる基盤を提供し、リスク評価研究などの後続研究の検証に役立ち得る。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2025, 30(34):pii=2500069)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.34.2500069
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