食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06570320470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第36週号(8月30日~9月5日)において、複数国にわたるSalmonella Strathcona集団感染に関する情報を公表
資料日付 2025年9月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は9月5日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第36週号(8月30日~9月5日)において、複数国にわたるSalmonella Strathcona集団感染に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
・概況
 欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)及び英国において、Salmonella enterica血清型Strathcona ST2559の複数国にわたる集団感染が継続している。2023年1月1日から2025年9月4日までに、EU/EEA加盟19か国(原文ママ)で合計289例のS. Strathcona ST2559感染確定症例が確認されている:オーストリア(59例)、クロアチア(3例)、チェコ(11例)、デンマーク(10例)、エストニア(1例)、ドイツ(68例)、フィンランド(3例)、フランス(24例)、アイルランド(3例)、イタリア(78例)、ルクセンブルク(2例)、オランダ(4例)、ノルウェー(4例)、スロバキア(5例)、スロベニア(8例)、スウェーデン(6例)。EU/EEA域外の3か国でも症例が確認された:英国(29例)、米国(8例)、カナダ(5例)。渡航関連症例では、イタリアが最も多く報告された渡航先であった。
 「欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)及び英国における、トマトの喫食に関連した長期にわたる複数国におけるSalmonella Strathcona ST2559集団感染」と題するECDC-欧州食品安全機関(EFSA)合同迅速集団感染評価(2024年11月12日付)(※訳注)で報告しているように、オーストリア(2023年)及びイタリア(2024年)における疫学的・微生物学的調査及びトレーサビリティ調査により、イタリアのシチリア地方に由来するミニトマトが感染経路であることが確認されている。この結論は、2011年にデンマークで発生した過去の集団感染の調査結果と一致している。2024年に実施された全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、各国で検出された集団感染株が最近の共通の起源を有することが確認された。
 2025年は、6月から9月4日までに、9か国でS. Strathcona ST2559の確定症例29例が報告された(発症日は1月~8月)。イタリアは、地域的クラスターを含む、確定症例11例が発生し最多を占めた。イタリアの症例ではばく露情報は限定的だったが、4例がトマトの喫食を報告した。オーストリアでは5例が発生し(多くがオーバーエスターライヒ州)、1例がイタリアへの渡航歴を報告した。ドイツは6例を報告したが、大半に渡航歴は認められなかった。2025年に確定症例が報告されたその他の国は、アイルランド(2例)、ノルウェー(1例)、デンマーク(1例)、フランス(1例)、チェコ(1例)及びオランダ(1例)である。これらの症例の4例がイタリアへの渡航歴を報告した。オーストリア、イタリア及びチェコの追加症例23例については、現在シークエンス解析の結果待ちである。特筆すべきは、イタリア由来の3分離株が乳糖発酵陽性であった点で、これはサルモネラ属菌としては珍しい特性である。
 ECDCのWGSシステムには、2023年~2025年に報告されたEU/EEA加盟国15か国、英国及び米国由来の204分離株が存在し、アレル距離(AD)が7以内のクラスターを形成している。さらに、EFSAのWGSシステムでは2023年~2025年に分離された非ヒト分離株8株(10 AD以内)が確認された。ECDC-EFSAワンヘルスWGSシステムにおいて、各国間で比較のために共有された分離株数が多いことは、強力な部門横断的連携の利点を示している。
・ECDCの評価
 本件は、繰り返し発生する季節性の集団感染となっており、2023年1月から2025年8月までに289例の確定症例が報告されている。ほとんどの症例は夏季、特に毎年6月から10月の間に発生している。疫学的・微生物学的調査及びトレーサビリティ調査により、2023年~2024年の集団感染における感染経路はシチリア産のミニトマトであることが確認されている。渡航歴のない症例を含め、2025年にも症例が再発生したことは、汚染された農産物がイタリアを越えて流通し、伝播が継続していることを示唆している。複数国での症例の存在は、継続的な監視と分野横断的な協調対応の必要性を強調する。
 本集団感染では、乳糖発酵陽性の分離株を報告した国がある。これはサルモネラ属菌としては珍しく、従来の選択培地を用いた同細菌の同定に影響を及ぼす可能性がある。したがって、実際の症例数が過小推定される潜在的リスクが生じている。
 汚染された農産物の季節的な流通が続く限り、新たな感染リスクは残存する。汚染の根本原因が特定され、管理措置が実施されるまで、今後のシーズンにおいても新たな集団感染の発生が予想される。ヒト及び食品部門は、新たに発生している症例の感染経路がイタリア産ミニトマトであるか否かを確認するための調査を継続することが推奨される。加えて、環境の寄与についても調査し、S. Strathconaによる汚染が生じている侵入ポイントを特定すべきである。
・行動
 ECDCはEpiPulseで本事案を監視し、FWD-Net及びEFSAと連携して監視及び対応の調整を行っている。
 EFSAはトレーサビリティ及び管理措置に関する最新情報を入手するためRASFFを監視している。
 各国はEpiPulseへ新規症例について継続的に情報を更新し、WGSデータを報告するよう推奨されている。
 影響を受けた一部の国では、2025年の報告症例と、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)及び英国におけるトマトの喫食に関連した長期にわたる複数国におけるS. Strathcona ST2559集団感染との関連性を評価するため、全ゲノムシークエンス解析を含むさらなる調査が計画されている。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/Communicable%20disease%20threats%20report%2C%2030%20August-5%20September%202025%2C%20week%2036_0.pdf
(※訳注)当該評価書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/rapid-outbreak-assessment-prolonged-multi-country-outbreak-salmonella-strathcona
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-30-august-5-september-2025-week-36

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