食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06570200314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、コーヒー、エナジードリンク又はカフェイン粉末に関して、健康リスクのある興奮剤であるかどうかのFAQを公表
資料日付 2025年8月25日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は8月25日、コーヒー、エナジードリンク又はカフェイン粉末に関して、健康リスクのある興奮剤であるかどうかのFAQを公表した。概要は以下のとおり。
 カフェインを含む食品は、その興奮作用のために伝統的に摂取されている。カフェインは心血管系及び中枢神経系を刺激し、集中力や身体能力を高めることが可能である。カフェインを含む食品の摂取により、焦燥感や不整脈等の望ましくない影響が現れるかどうかは、カフェインに対する個人の感受性や、そのような食品の摂取量による。
1. カフェインとは何なのか?
2. カフェインの望ましい効果と望ましくない効果は何なのか?
3. カフェインは体内にどのくらい早く吸収され、どのくらい早く排出されるのか?
4. 健康に悪影響を与えないカフェインの量はどのくらいか?
 欧州食品安全機関(EFSA)が2015年に実施したリスク評価によると、健康な成人の場合、一回又は短時間における摂取量としてカフェイン量が最大200 mg(体重1 kgあたり3 mg相当)であれば、健康リスクは予想されないとされている。習慣的に摂取する場合、健康な成人では1日あたり最大400 mgのカフェインを摂取しても健康への悪影響はないと考えられている。ただし、妊娠中及び授乳中の女性の場合、胎児及び授乳中の乳児にとって、1日あたり最大200 mgのカフェインを分散して摂取すれば健康への悪影響はないと考えられている。EFSAは、子供及び青少年については、体重に基づく安全摂取量を設定している。それによると、健康な子供及び青少年については、体重1 kgあたり3 mgのカフェインを1回又は1日に分散して摂取しても、悪影響はないとされている。
5. EFSAが導出した健康に悪影響を与えない摂取量は全てのヒトに適用されるのか?
6. 食品にカフェインの表示義務はあるのか?
7. カフェインを含む飲料や食品にはどの程度のカフェインが含まれているのか?
8. カフェインの主な摂取源は何なのか?
 国民栄養調査II(Nationalen Verzehrsstudie (NVS) II) (調査対象期間は2005年~2007年)によると、ドイツでは、成人のカフェイン摂取源は主にコーヒー(85%)であり、KiGGSモジュール(EsKiMo)第2波(KiGGS-Modul (EsKiMo) Welle II)の栄養調査(調査対象期間は2015年~2017年)によると、子供(6~11歳)については、主なカフェイン摂取源は、紅茶(約20%)、カフェインを含む炭酸飲料(17%)、チョコレート(12%)、焼き菓子(11%)であり、同じくEsKiMo Ⅱ調査によると、青少年(12~17歳)については、コーヒー(32%)、紅茶(30%)及びカフェインを含む炭酸飲料(20%)であった。EsKiMo II調査によると、エナジードリンクからのカフェイン摂取の相対的割合は、子供で1.1%、青少年で3.9%と比較的低い。ただし、この調査では、子供及び青少年の食事習慣全体を把握することを目的としており、エナジードリンクの摂取については食事の一部として質問されている。エナジードリンクの特定の機会での急性摂取は反映されていない。そのため、調査ではエナジードリンクの摂取量は過小評価されている可能性がある。
 EFSAが2012年に16のEU加盟国で実施したエナジードリンクの摂取に関する調査では、ドイツの青少年(10~18歳)において、総カフェイン摂取量の約10%がエナジードリンク由来であると推定されている。
9. サプリメントとして販売されているカフェイン粉末とは何なのか?
10. カフェインを含むサプリメントの摂取は健康に悪影響を与えないのか?
11. エナジードリンクとは何なのか?
12. エナジーショットとは何なのか?
13. エナジードリンクの成分は何なのか?
 エナジードリンクの配合は、製造業者によって異なる可能性があるが、通常は同じ原材料である。原則として、エナジードリンクには、カフェインに加えて、グルクロノラクトン(Glucuronolacton)、タウリン(Taurin)、イノシトール(Inosit)、糖分又は甘味料が含まれている。ドイツでは、エナジードリンクにおけるカフェイン、グルクロノラクトン、タウリン、イノシトールの含有量に最大基準値が適用されている。
14. エナジードリンクの成分には法的な最大基準値があるのか?
 2013年6月以降、ドイツではフルーツジュース及び清涼飲料規制に基づき、エナジードリンクについて、以下の4つの成分について法的に拘束力のある最大基準値が適用されている。
・カフェイン:320 mg/L
・タウリン:4,000 mg/L
・イノシトール:200 mg/L
・グルクロノラクトン:2,400 mg/L
添加成分の量は、メーカーがエナジードリンクのパッケージに記載しなければならない。
15. タウリン(Taurin)とは何なのか?
16. グルクロノラクトン(Glucuronolacton)とは何なのか?
17. イノシトール(Inosit)とは何なのか?
18. エナジードリンクにはどれほどの糖類が含まれているのか?
19. 子供や青少年がエナジードリンクを摂取する頻度と量はどのくらいか?
20. 適度なエナジードリンクの摂取の影響は何なのか?
21. エナジードリンクの過剰摂取の影響は何なのか?
22. EDKAR研究では何が調査され、如何なる結果が得られたのか?
23. エナジードリンクを避けるべき人は誰か?
24. エナジードリンクはアルコールと一緒に摂取可能なのか?
25. エナジードリンクはスポーツにおけるパフォーマンスの最適化に適しているのか?
 本FAQの詳細(ドイツ語、PDF版11ページ)は以下のURLより入手可能である。
https://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-koffein-und-koffeinhaltigen-lebensmitteln-einschlie%C3%9Flich-energy-drinks.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/fragen-und-antworten/thema/fragen-und-antworten-zu-koffein-und-koffeinhaltigen-lebensmitteln-einschliesslich-energy-drinks/
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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