食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06570070111
タイトル カナダ食品検査庁(CFIA)、特定の食品中の有毒金属を対象とした調査(2022年4月1日~2023年3月31日)の最終報告書を公表
資料日付 2025年8月25日
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分類2 -
概要(記事)  カナダ食品検査庁(CFIA)は8月25日、特定の食品中の有毒金属を対象とした調査(2022年4月1日~2023年3月31日)の最終報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 食品中の化学的ハザードは、さまざまな発生源から生じる可能性がある。金属は自然に存在する元素であり、岩石、水、土壌、または空気中にごく微量に含まれることがある。これらの物質が食品中に検出されることは、微量レベルであれば通常、環境からの正常な蓄積を反映しているため、予想外ではない。これらの物質は、食品の製造に使用される原材料に含まれているため、完成食品中に存在する可能性があり、また食品生産チェーンの過程で意図せず混入される可能性がある。ヒトの健康に最も懸念される金属には、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀が含まれ、これらの金属は長期ばく露後にヒトの健康への影響が確認されている。
 本対象調査の主な目的は、他のCFIAプログラムでは定期的な監視対象とはならない食品中の金属濃度に関する追加的なベースライン監視データを作成し、本調査における食品中の金属検出率を過去の対象調査と比較することである。
 カナダ全土の11都市の小売店から採取したアヒルの卵、ジュース及びネクター、キノコ、香辛料、砂糖及びシロップ、菓子類、酢の計470サンプルについて、金属/元素の検査を実施した。本報告書では、最も懸念される金属(ヒ素、カドミウム、鉛、水銀)の結果のみを提示する。水銀と鉛の検出率はそれぞれ最も低く、最も高かった。調査対象サンプルのほとんど(58%)には有毒金属がまったく含まれていなかったが、サンプルの22%には当該4種類の有毒金属すべてが微量に含まれていた。これらの金属の最高濃度は乾燥キノコで確認された。キノコと香辛料の全サンプルには、少なくとも1種類の有毒金属が微量に含まれていたが、卵サンプルでは1件、ジュースのサンプルでは3件のみが有毒金属を含んでいた。残りの製品タイプ(砂糖及びシロップ、菓子類、酢)の47%で、少なくとも1種類の有毒金属が検出された。本対象を絞った調査で報告された検出率と金属のレベルは、同様の製品タイプにおける過去の調査結果と同程度であった。
 すべての飲料サンプルから検出されたヒ素のレベルは、既存の許容値である0.1 ppmを満たしていた。いずれのジュースとネクターのサンプルからも鉛は検出されなかった。したがって、全体的な適合率は100%であった。カナダでは、今回検査されたその他の製品における金属のレベルに関する規制はない。カナダ保健省は、本調査で金属が分析されたサンプルについて、いずれもヒトの健康に懸念をもたらすものではないと判断した。
 本報告書の詳細は以下のURLより閲覧可能。
https://inspection.canada.ca/sites/default/files/documents/2025-08/2022-23_toxic%20metals%20in%20selected%20foods_report_en.pdf
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ食品検査庁(CFIA)
情報源(報道) カナダ食品検査庁(CFIA)
URL https://inspection.canada.ca/en/food-safety-industry/food-chemistry-and-microbiology/testing-reports-and-journal-articles/2022-2022-toxic-metals
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