食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06560520301 |
タイトル | 論文紹介:「1982年~2021年のフランスにおける多包性エキノコックス症登録患者の疫学的及び臨床的特徴」 |
資料日付 | 2025年8月14日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance(2025, 30(32):pii=2500041、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2025.30.32.2500041)に掲載されたサーベイランス報告「1982年~2021年のフランスにおける多包性エキノコックス症登録患者の疫学的及び臨床的特徴(Epidemiological and clinical characteristics of patients in the alveolar echinococcosis registry, France, 1982 to 2021)、著者 J Knapp(National Reference Centre for Echinococcoses, University Hospital of Besancon, フランス)ら」の概要は以下のとおり。 ・背景 多包条虫(エキノコックス・マルチロクラリス(Echinococcus multilocularis))は、主に肝臓に影響を及ぼす重篤な疾患である多包性エキノコックス症(AE)を引き起こす寄生虫である。フランスでは、この届出義務のない疾患のサーベイランスは、エキノコックス症に関するナショナルリファレンスセンター(NRC-E)によって実施されている。 ・目的 AE患者の疫学的、臨床的及び生存に関するデータの経時的な変化の分析を目的とした。 ・方法 1982年~1999年、2000年~2010年、2011年~2021年の3期間にわたり、NRC-Eに報告された906人のAE患者のデータを記述し、回帰法及び生存分析法を用いて分析した。 ・結果 診断時の患者の中央値年齢は60.0歳であり、大多数(770人、85.0%)は同寄生虫が定着している地域(endemic region)に居住し、483人(53.3%)が農村地域に居住していた。無症状患者の割合は、1982年~1999年の19.1%(48/251)から、2011年~2021年には56.2%(209/372)に有意に増加した(p<0.001)。免疫機能が低下した患者の数は、2000年から2021年にかけて有意に増加した(p<0.001)。大多数の患者(761/836、91.0%)は抗寄生虫薬による治療を受け、402人(44.4%)が外科手術を受けた。外科的介入の件数は研究期間中に有意に減少した(p=0.007)。緩和的手術は減少し、根治を目的とした肝切除がより一般的に実施されるようになった(p<0.001)。多変量解析により、2000年以降に診断された患者及びベンゾイミダゾール系薬剤による治療を受けた患者において、最初の10年間の追跡期間中の死亡リスクが低いことが示された(部分分布ハザード比(SHR)=0.43、95%信頼区間(CI): 0.28-0.66、p<0.001)。 ・結論 すべての患者に対してベンゾイミダゾール系薬剤による治療を行い、可能な限り根治を目的とした肝切除を推奨するという国際的な治療勧告は概ね遵守されており、より良好な生存率と関連していた。AEの効果的なサーベイランスを確保するために、国内及び欧州全体のレジストリの設置を推奨する。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Eurosurveillance(2025, 30(32):pii=2500041) |
URL | https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.32.2500041 |
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