食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06560320470 |
タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第33週号(8月9日~15日)において、フランスから報告されたチーズに関連するリステリア・モノサイトゲネス集団感染に関する情報を公表 |
資料日付 | 2025年8月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は8月15日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第33週号(8月9日~15日)において、フランスから報告されたチーズに関連するリステリア・モノサイトゲネス集団感染に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。 1. 概要 2025年7月30日、フランスはリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)の集団感染を報告した。8月13日時点で、フランスは2024年12月以降に21例を報告しており、そのうち18例は2025年6月以降に発生した。2名が死亡した。フランスで報告された症例の年齢は34歳~95歳であり、うち11名が女性である。菌株の分離日は2024年12月7日から2025年7月18日までである。フランスにおいて、疫学的、微生物学的及びトレースバック調査が行われ、加熱殺菌処理された(pasteurized)ソフト牛乳チーズ及び山羊乳チーズを製造する特定のフランスのチーズ製造業者が突き止められた。その他4か国(ベルギー、デンマーク、オランダ及びノルウェー)は、2025年4月14日から7月9日までの間に、35歳から70歳までの4症例を全ゲノムシークエンス解析(WGS)により確認したことを報告している。ベルギー、デンマーク及びオランダの症例は、加熱殺菌処理されたソフトチーズの喫食を報告している。トレーサビリティ調査は現在も継続中である。 当該製品は以下の国々に流通していた:アルバニア、アンドラ、豪州、オーストリア、ベルギー、ブルキナファソ、カンボジア、カナダ、チェコ、コートジボワール、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス(仏領ポリネシアを含む)、ドイツ、香港(中国)、ハンガリー、イタリア、日本、マダガスカル、マレーシア、モーリシャス、オランダ、ニューカレドニア、シンガポール、スロバキア、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、英国及び米国。 消費者を保護するため、また予防措置として、当該食品は回収された。当該食品が流通した国々の食品安全当局は、公的警告の発出を含む公式の管理措置を実施している。 当該リステリア・モノサイトゲネス株は、L1-SL387-ST388-CT22724、遺伝子血清群PCR IVb(cgMLSTパスツール研究所スキーム)に属する。 2025年8月13日時点で、オーストリア、フィンランド、ドイツ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス及び英国では関連症例は報告されていない。 2. ECDCの評価 本件は、2025年8月13日時点で25症例が報告されている、リステリア・モノサイトゲネスST388による複数国にわたる集団感染事例である。フランスでは21例が報告されており、ベルギー、デンマーク、オランダ及びノルウェーではそれぞれ1例ずつがWGSによって確認・報告されている。現在の疫学的、微生物学的及びトレースバック調査は、フランス産の加熱殺菌処理された牛乳チーズ及び山羊乳チーズが(感染源として)示されている。 加熱殺菌処理されたソフトチーズの汚染は稀な事象である。一般的な健康状態が良好な人々については、全体的なリスクは非常に低い(very low)と推定されている。リステリア感染によって症状が現れる場合、軽度の胃腸炎が予想される。 リステリア症の潜伏期間が長いことを考慮すると(通常28日まで、最大8週間に及ぶ可能性がある)、妊婦、高齢者、免疫不全者又は基礎疾患を有する人々など、より感染に脆弱である可能性のある人は、発熱や激しい頭痛などの兆候に注意し、速やかに医師の診察を受けるべきである。 3. 行動 ECDCは、EpiPulseの各国の連絡窓口ネットワーク、疫学情報活動(EI)、ECDC-欧州食品安全機関(EFSA)One Health WGSシステムを通じて当該事例を綿密に監視しており、EFSA及び欧州委員会と連携している。 各国に対して、以下の対応をお願いする。 ・関連症例が確認された場合に、EpiPulseの情報を更新すること。 ・本クラスターに関連するリステリア分離株のゲノムデータが入手可能であれば、ECDC-EFSA One Health WGSシステムに共有すること。 ・さらなる食品調査の結果について、RASFF(食品・飼料早期警戒システム)に情報を更新すること。 詳細については、RASFF Window (通知番号:2025.4619)を参照(※以下URL)されたい。 https://webgate.ec.europa.eu/rasff-window/screen/notification/771571 4. 追加情報 ECDCのWGSデータベースにおいて、1つのヒト分離株が当該集団感染の代表株(BE、2025)とクラスターを形成した。EFSAのWGSシステムでは、近縁株は見つからなかった。 当該報告書は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/communicable-disease-threats-report-week-33-2025.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
情報源(報道) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-9-15-august-2025-week-33 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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