食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06560310104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、ピスタチオクリームに関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2025年8月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は8月21日、ピスタチオクリームに関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。サルモネラ属菌による病気から自身を守るためにできることを学ぶ必要がある。
2. CDC、2州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるSalmonella Oranienburg集団感染について調査した。
 疫学及び検査のデータにより、EmekブランドのピスタチオクリームがS. Oranienburgに汚染されており、病因となったことが示された。2025年8月21日現在、当該集団感染は終息している。
3. S. Oranienburgの当該集団感染株に感染した4人が2州(ミネソタ州、ニュージャージー州)から報告された。発症日は2025年3月10日から2025年5月19日までであった。情報が得られた4人のうち、1人が入院し、死亡者の報告はなかった。
4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集した。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供した。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=4) 範囲: 16歳~54歳、年齢中央値24歳
・性別(n=4) 女性: 75%、男性: 25%
・人種(n=4) 白人: 100%
・民族(n=3) 非ヒスパニック系: 100%
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた4人のうち、全員(100%)がピスタチオクリームを喫食したと報告した。4人のうち3人は、同じ飲食店でピスタチオクリームを喫食したと報告した。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆する。
 ミネソタ州農務局は、感染者が食事をしたと報告した飲食店からピスタチオクリームを回収し、検査した。これらの検体のWGSの結果、ピスタチオクリームに含まれていたサルモネラ属菌は、患者由来の細菌と近縁であることが示され、ピスタチオクリームが当該集団感染の感染源であることが確認された。
7. さらに、FDAはEmekブランドのピスタチオクリームを含む輸入製品の検体を収集し検査した。Emekカダイフ(Kadayif)入りピスタチオ・カカオクリーム・スプレッド(訳注:カダイフは細い麺状の食材)及びピスタチオクリームの検体からサルモネラ属菌が検出された。WGSの結果、当該検体から検出されたサルモネラ属菌の株は、当該集団感染株と一致しないことが判明した。サルモネラ属菌が検出された製品は流通しておらず、販売されていないはずである。
8. 4人の検体及び5点の食品検体由来の細菌のWGS分析では、ホスホマイシンに対する耐性が予測された。さらなる情報は、全米薬剤耐性監視システム(NARMS)のサイトで入手できる。サルモネラ症のほとんどの患者は抗菌性物質なしで回復する。ただし、抗菌性物質が必要な場合でも、当該耐性が今回の集団感染において治療に用いられる抗菌性物質の選択肢に影響を及ぼす可能性は低い。
9. 2025年5月13日、FDA及びCDCは、Emekブランドのピスタチオクリーム(5 kg、白色タブ型容器入り、消費期限(use-by dates): 2026年10月19日、製造コードPNO: 241019)についての勧告を発行した。2025年7月14日、World Market社は、サルモネラ属菌による汚染の可能性があるため、Emekカダイフ入りピスタチオ・カカオクリーム・スプレッドを自主的にリコールした。これらピスタチオクリームの両製品はいずれも現在販売されていない。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/outbreaks/pistachiocream-06-25/index.html
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