食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06540600470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、夏季のビブリオ属菌の感染リスクの増加について注意喚起
資料日付 2025年7月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は7月11日、夏季のビブリオ属菌の感染リスクの増加について注意喚起を行った。概要は以下のとおり。
 夏の到来及び海面水温の上昇に伴い、ECDCはビブリオ属菌がもたらす季節的リスクを強調している。
 本細菌は、海水と淡水が混じり合う汽水域の沿岸(特に気温が高く塩分濃度が低い場合)に自然に生息している。このような条件は、気候変動により欧州の一部地域でますます一般的になっている。
 バルト海は塩分濃度が低いため、ビブリオ属細菌の増殖には特に好条件であり、同海域では夏季に同細菌が頻繁に検出される。この細菌はまた、北海及び様々な閉鎖海域や河口域の海水浴場など、他の場所でも見つかっており、欧州全域で海面水温が上昇するにつれて、他の沿岸地域にも拡大すると予想されている。
 ビブリオ症はいくつかのビブリオ属細菌種によって引き起こされ、その一部は深刻な感染症となる可能性がある。これには、生又は加熱不十分な貝類の喫食後の食中毒や、皮膚の切り傷や創傷部から細菌が体内に侵入して起こる重篤な血流感染症がある。免疫機能が低下している人や慢性的な肝疾患のある人は特に脆弱である。
 ビブリオ属菌感染症は欧州ではまだ比較的稀であるが、バルト海に隣接する北部の国の一部では近年増加が報告されている。これは、445症例が報告された2018年など、長期の熱波と高水温を伴う夏季において特に顕著であり、同年は2014年~2017年に記録された年間症例数の中央値(126症例)の3倍以上の症例が発生した。
・症状の認識と安全の確保
 ビブリオ症の症状は、どのように感染したかによって異なる。生又は加熱不十分な貝類を喫食して感染した場合、典型的な症状には、水様性の下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、悪寒などがある。また、ビブリオ属細菌が大量に存在する水に浸ることによっても感染することがあり、その場合は耳の感染症や、開いた傷口に細菌が接触することで、患部の赤み、腫れ、周辺部の痛みといった皮膚関連症状が現れることがある。創傷部の感染を放置すると、壊死性筋膜炎、血流感染症、敗血症、さらには四肢の切断を要するといった深刻な合併症につながる可能性があり、特に基礎疾患(例:慢性肝疾患や免疫機能の低下)を有する人は注意を要する。
 ビブリオ属菌感染症のリスクを減らすためには、生又は加熱不十分な貝類(特に牡蠣)の摂取を避けることや魚介類を十分に加熱調理することなど、予防策を講じることができる。創傷部や最近開けたピアス穴、切り傷がある場合は、汽水域や海水での遊泳を避ける、又は患部を防水性の包帯で被覆することが重要である。万が一、体に引っかき傷、切り傷又は創傷がある状態で海水に触れてしまった場合は、清潔な真水で患部を洗い流すことが重要である。
 ビブリオ症の重症感染の予防と公衆衛生への影響の軽減には、一般住民、医療従事者、旅行者の間での認識向上が重要な一歩である。ECDCは、人々に対し、リスクを認識し、ビブリオ属細菌が発生している水域に接触した後に症状が現れた場合は医師に相談するよう呼びかけている。また、影響を受ける可能性のある国々に対し、過少報告となる恐れのため、ビブリオ症のサーベイランスを整備するよう促している。
・脅威の監視:ECDCの役割(省略)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/increased-risk-vibrio-infections-throughout-summer-season

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